歴史ある給水塔を改築して住宅にした海外の建築物いろいろ
給水システムに充分な水圧を与えるために設けられた給水塔は、産業革命のころに数多く建てられましたが、先進国では廃れ、災害時の備えなどに少数残るだけとなってきているようです。
しかしながら、欧米では造りのしっかりした給水塔を改築して住んでしまうケースもあるようです。
独特の景観を持つ、住居に生まれ変わった給水塔をご覧ください。
フローニンゲン給水塔
1908年に建てられたオランダ、フローニンゲンにあるレンガ造りの給水塔。シンプルな骨組みの上に乗っかる形になっています。
オランダのランドマークとなっているようですが、各方向に付けられた窓からオランダの眺めを見てみたいですね。
ハウス・イン・ザ・クラウズ(雲の上の家)
イギリス・サフォーク州のソープネス村にある1923年に建てられれたもの。5つのベッドルームと3つのバスルームを持っている立派な家に改築されました。
どちらかと言うと木の上に見えますが、これはこれでステキな景観。
ゲントフテの給水塔
最上階には40の学生寮があり、低層階には青少年センターなど多目的施設となっているようです。
サンセットビーチ給水塔
カリフォルニア州のハンティントンビーチの側にある給水塔を改築したものだそうです。
4階の高さの住居部分にはエレベーターで昇ることができ、週5000ドルで借りることができるそうです。
シャトー・ドー
ベルギーにある高さ30メートルの巨大給水塔を6階建ての住居に改築したもの。
夜の景観。
Brasschaat給水塔
ベルギーのアントワープ郊外にある高さ6メートルの給水塔を改築したもの。コンクリートを土台とした美しさから程遠かったこの塔を、ある男性が家に改装しようと夢みたものの計画が認可されるまでに6年もかかったそうです。
現在は寝室、客室、キッチン、バスルーム、そしてテレビルーム、ウィンターガーデンにテラスもついているそうです。
エッセン給水塔
ドイツのエッセンにあるこちらの給水塔は、法律により取り壊せないことに加え利用できないという問題を抱えていましたが、何年も放置された後にドイツの建築会社MADASKOが2002年に多目的ビルに改装しました。
オフィスや会議室を含む2階建てアパートとして生まれ変わり、天井も高く景色も抜群だそうです。もとの構造をそれほど壊さず塔の様相を備えたまま改装してあるとのことです。
トム・ゴッドバー
ラトビアのこの給水塔が他と違うのは、下や横ではなく上層に拡張されたことだそうです。精神病棟のある土地に建っていて、暖房用に設備を利用されていることから、オリジナルの建物に煙突が追加されてます。
こういった給水塔が、木造・鉄筋・レンガ造りのいずれであっても歴史的建造物として保護されている理由は、景観や歴史的価値のためだけでなく頑強な構造が生活基盤を作り出しているからだそうです。
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