「交通事故は女性ドライバーのせいだ」マレーシア議員の過激発言に非難集中
どこの国でも自動車の増加や道路事情により交通事故は多いものですが、その原因や状況は各々の地域によるものが大きいのではないかと思われます。
マレーシアの議員が交通事故の原因は女性ドライバーのせいだ、と言ったことで波紋を呼んでいるようです。
「女性ドライバーは運転中に集中していない」とはっきり言ってのけたのは、マレーシアの最大政党「統一マレー国民組織(UMNO)」のブング・モクタール・ラディン議員。
敵対する「全マレーシア・イスラム党」のシティ・マライア・マームード議員から差別発言だとの批判を受けると、彼女を「モンキー」と呼び捨てました。
ブング議員はさらに、「女性は車にいると世界は自分のものだと思ってしまう」、「女性ドライバーは左右を確認しない」、「クラクションを鳴らすと女性は怒る」などの主張を付け加えています。
これに反発した他の議員も、これらの主張にどのような根拠があるのかと詰めより、ブング議員自身の妻や母親も女性ではないかと批判しました。
しかしながら彼は断固として「自分は真実を述べているだけで女性蔑視はしてはいない」と持論を撤回する気はなく、また交通事故の話をしているのであって、なんでも政治と結びつけるべきではないと反論しています。
先進国であれば考えられないような発言ではありますが、さすがに事故が女性ドライバーのせいと言うのは火に油を注ぐ結果となってしまったようです。
Malaysian MP says women drivers are to blame for road accidents