わかりやすいと評判の「ただいま独裁者のアンインストール中」と言う図
今年に入ってから、チュニジア、エジプト、リビア、バーレーンなど、アラブ国家を中心に革命や民主化運動の動きが活発になっています。
独裁者は排除される時代だと言わんばかりの情勢ですが、それをコンピューター・プログラムに例えたものが人気を呼んでいました。
「独裁者たちをアンインストール中…しばらくお待ちください」と言う図をご覧ください。
各国の独裁者(と言われている政権)のアンインストール(排除)状況をグラフにしたもの。
各国の現状をざっとまとると以下のとおりです。
- 今年の1月にジャスミン革命が起き、ディーン・ベン=アリー大統領がサウジアラビアに亡命したチュニジア。
- 反政府デモによってムバラク大統領を辞任に追い込んだエジプト。
- カダフィ大佐の政権側と反体制や多国籍軍が戦闘状態にあるリビア。
- サレハ大統領の辞任を求める反体制派と、支持派がそれぞれ数万人規模のデモや集会を開き、にらみ合っているイエメン。
- 反体制デモが盛んも数十名の死者が出るなど、体制側の弾圧が激しいバーレーン。
- 反体制デモが発生し、死傷者も出ているモロッコ。ただし国王モハメド6世には一定の人気がある。
- 反体制デモが発生し、治安部隊との衝突で死傷者が出たイラン。
- 数々のスキャンダルや失言も、圧倒的なメディア支配や資金力を背景に乗り切ってきたイタリアのベルルスコーニ首相。しかし最近のセックススキャンダルにより、いよいよ立場が危うい。
- オランダ語圏の北部とフランス語圏の南部の政治対立が続くことから、ついに無政府状態の長さが世界記録となったベルギー。
(参照:ベルギー「政治空白」世界最長に 連立協議が難航)
これらを踏まえた上で図を見ると、なるほどって思えるのではないでしょうか。
このアンインストール状況に対する、海外サイトの反応を抜粋してご紹介します。
・中国:深刻なエラー。強制執行。
・中国:404 page not found。
・なぜアプリにHTTPを使っているのかが謎。
・北朝鮮はどこにあるんだ。
・北朝鮮の場合は崇め奉られているから、きっと独裁には見えないんだろう。
・100%の独裁者から逃れるのは無理だ。
・イラク:完全にアンインストールするため再起動が必要。
・新しいシステムのインストール:USオイル(Ultimate)版
・ベルギーのはいい例え方だ。
・ベルギーにはLinuxがあるので、マルウェアを除去する必要はないんだ。
・バカなので教えてくれ、なぜモロッコにプラグインがいるんだ。なんでベルギーもおかしいんだ?
・ベルギーは最近選挙から政治形成までの長時間かかりすぎで世界記録を作っていたが、いまだに無政府状態なんだ。
・おもしろい……でもイタリアは何で?
・ベルルスコーニ首相がメディアを支配していると思われているから。
・シリアも忘れているぞ。
・サウジは?
・ロシアでは……ああいけない、忘れることにする。
・その間にトルコでは新しい独裁者をインストール中。
・ベネズエラも忘れているよ。
一口に独裁者といってもいろいろな形態があるようです。
日本には無縁の悩みかもしれませんが、独裁者とは言わないまでも、もう少しリーダーシップを発揮して欲しいところではあります。
Uninstalling dictators, please wait...
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