大統領もやる気まんまん…アルメニアの小学校でチェスが必修科目に
日本の小学校では国語・算数を筆頭に、およそ9科目くらいを必修科目として学習が進められていますが、海外では学習形態の大きく異なる国も少なくありません。
黒海とカスピ海の間に位置するアルメニアの小学校では、なんとチェスを必須科目としたようです。
狙いは世界的にチェス強国を目指すというもので、セルジ・サルキシャン大統領自身が熱心にチェスの試合を支持しているとのことです。そしてアルメニアのチェスの力をスーパーパワーにしていきたいと言います。
すでにチェスを必須化するため143万ドル(約1.20億円)を導入しており、人口300万人の貧しい国家財政からするとチェスへの情熱がうかがえます。
子供たちは6歳から通常のカリキュラムとは別に、週に2時間の授業が組まれ、今年後半から始められる予定です。チェスの授業の導入により、柔軟で分別のある考え方を教えることができ、それが知能発達を促すと期待されているようです。
もともとアルメニアではチェスは非常に人気があり、国際試合で入賞するなど実績のあるプレーヤーは国民から英雄視され、試合の結果などはニュースのヘッドラインになるほど盛んだそうです。
ナショナルチームは国際オリンピックで2006年と2008年に金メダルをとっており、アルメニアのトッププレーヤーのLevon Aronian氏は世界第3位にランクしています。
アルメニアがチェスに強かったことも知りませんでしたが、小学校から必修となればますます強い国となりそうですね。
Armenia makes chess compulsory in schools