ついに犬を飼うだけでも罰則か…イラン
犬は西欧やアジアなど世界中で親しまれている猫と並ぶ代表的なペットですが、イスラム文化ではあまり快く思われていません。
豚と同様に不潔な動物という扱いなのですが、近年は欧米などの影響もあってペットにする人も増えているようです。
これを腐敗であるとして、散歩など公の場に連れて行くことが禁止されていたのですが、ついに飼っているだけでも罰金となる可能性が出てきました。
犬は男の親友だという言葉もありますが、どこの国でも当てはまるわけではないようです。
イランでは聖職者サイドによって、犬の飼い主を対象とした「危険な不純な動物を飼うこと」に対して罰則を与える法案が申請されました。
これが可決されると違法な動物は没収され、最高300ポンド(約4万円)の罰金が課されることになります。没収された動物がどうなるかはまだ明確にはされていないようです。
イスラムの伝統的な文化では犬は不純で邪悪な動物だとみなされてきましたが、ここ10年ほどで中流階級の間に犬を飼うことが人気となっており、政府では西洋の低俗な文化のモノマネだと批判しているようです。
最近成立した法案により、車に犬を乗せることや公共の場で散歩することなどが禁じらましたが、実際に厳しく取り締まられているわけではなく、今後さらにその禁止範囲を私有地まで広げようという目的のようです。
どのくらい犬が飼われているかは定かではないようですが、首都テヘランだけでも数千匹にも及ぶと見積もられており、このまま法案が成立するとなれば、犬たちの行く末が気になるところです。
Iran proposes ban on keeping 'unclean' dogs
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