1秒に400人を認識、ロボコップのようなハイテクメガネをブラジル警察が導入
近未来を舞台にしたSFアクション映画「ロボコップ」(1987年公開)の舞台設定は2010年なので、すでに過ぎてしまいましたが、実際にロボットやサイボーグが警察の仕事を務めるまでには、まだまだ年月を待たねばなりません。
しかしながら、2014年のワールドカップ・ブラジル大会に向けて、ブラジル警察が1秒に400人もの顔を認識するロボコップ顔負けのハイテクメガネを導入することになりそうです。
2014年にブラジルで開催されるサッカー・ワールドカップですが、その時に現れるフーリガン等のトラブルメーカーを一掃すべく、警察が秘密兵器を導入する予定です。
このハイテクメガネには小型カメラが搭載され、1秒につき400人分の顔のイメージを1300万人分を保存出来るデータベースに送信出来る優れものとなっています。
また50メートル離れた混雑した群衆の顔をスキャンできると言い、さらに追うターゲットを絞ることで、20km先の顔まで認識できるそうです。
生物測定データに基づいた顔の中の4万6000箇所を登録された犯罪者データと即座に照合し、一致するとメガネのスクリーンに赤いシグナルが表示され、警察官に伝えられます。この装置はサッカーの試合会場やコンサート会場で試験され、次のワールドカップで活用される計画となっています。
この新しい装置のデモを見せられたサンパウロとリオ・デ・ジャネイロの軍警察では、大会開催時に職務質問をコンピューターが肩代わりしてくれることからスムーズな大会の運営が可能になると期待しているようです。
肉眼による認識では、人の顔が同一なのか似ているかの判断は付きにくいことから、4万6000箇所の比較に勝るものはないと、今後、空港やバスターミナル等、広範囲でモニターし始めるとのことです。
海外メディアからはロボコップのようなと形容されていましたが、ドラゴンボールに出てきたスカウターの方が近いかもしれませんね。指名手配犯などの見つけ方も、いよいよハイテクな時代になってきそうです。
Brazilian police to use 'Robocop-style' glasses at World Cup
売り上げランキング: 5352