その先は別世界…青と白で彩られたモロッコの街「シャウエン」
モロッコの街シャウエンの旧市街(メディナ)に足を踏み入れると、青と白の生活空間が目に飛び込んできます。
すぐ北にあるジブラルタル海峡を超えればスペインという位置にあり、様々な民族による移住、支配が繰り返されてきた歴史を持ちます。
かつてある民族により街が白に染められ、その後、別の民族によって青に染められたと言う、現実離れした街並みをご覧ください。
ベルベル人によって開拓されたのが街の始まりで、レコンキスタ(国土回復運動)が盛んだった時代に、スペインを追われたユダヤ教徒やイスラム教徒がこの地に住み着き、街を再建しました。その時にユダヤの装飾である青に染められたと言います。
大半のユダヤ教徒はイスラエル建国時にイスラエルへ移住していきました。ちなみにイスラエルの国旗のデザインは白地に青。
かつてフランスの保護領だったモロッコはフランス語が通じる地域が多いですが、シャウエンは50年前までスペイン領だったため、スペイン語が良く通じるそうです。
場所によって青の濃さが違うのも特徴。
薄い水色も美しい。
シャウエンの街並みを一望。山の斜面にあり、全体が青いというわけではなくメディナと呼ばれる旧市街の一部が青いようです。
しかしながら、観光目的で染められているわけではなく、大昔から人々が暮らしています。
HAMAMとはイスラム圏の公衆浴場のこと。ホテルに備え付けられていることも多いようです。
建物の中から。窓の向こうは青と白の世界。
きれいに染められた部分と、そうでない部分の境目にも風情があります。
遠目から見ても青く光っています。
維持するだけでも大変でしょうけれど、数百年の昔から旅人がこの街を訪れるたびに驚いていたのだと思うと、歴史のロマンを感じますよね。
Uncanny Factiod: Are you Blue?