「事故で亡くなった友人が、4人の命を救っていたことを知った」
命ははかなく、あっけなく奪われてしまうことがあります。
「事故で亡くなった友人が、4人の命を救っていたことを知った」という文章が海外サイトに投稿され、反響を呼んでいました。
Krystalさんという女性が以下の内容をフェイスブックに書き、それを見た友人が掲示板に投稿したそうです。
ニックが救った命のこと
今日は私の知っている情報を、みなさんと共有したいと思います。今日、ニックが臓器提供をしたことにより助かった命について、説明された手紙を受け取りました。詳細は以下のとおりです。
■ニックさんの左の腎臓は、29歳の男性を救いました。
■ニックさんの右の腎臓は、正看護師として登録されている62歳の方に行きました。
■ニックさんの肝臓は、二人の子を持つ29歳の男性に行きました。手紙には男性がスポーツをしたり家族と楽しく生活ができていると書いてありました。
■ニックさんの心臓は、二人の子を持つ36歳の男性に行きました。手紙には男性が病気になる前は大工や消防士の仕事をしていたこと、アウトドアで旅行やキャンプ、釣りなどを楽しんでいることが書かれていました。移植後の経過はとても良く、すでに退院しているそうです。
ニックは私の永遠のヒーローであり、彼がどんなすばらしい人だったかということと、それを嬉しく思うことを、この方達に手紙を書いて伝えようと思っています。ニックのことは永遠に思い続けることでしょう。
Krystalさんはニックさんの身内だと推測できますが、彼女の友人が彼がヒーローであることを共有したいと、掲示板に投稿したようです。
掲示板のコメントを抜粋してご紹介します。
・おかしいな、目が……。
・ドナー登録を絶対する。
・ドナー登録者だけど、それをしない理由がないよ。家族が提供された情報を得られることを嬉しく思う。完全に匿名だと思っていたからね。
・冥福をお祈りします。僕の考えでは臓器提供をデフォルトにして、しない意思の方を登録制にすればいいと思う。
・死んだらもう自分の体じゃないんだ。
・スロバキアではデフォルトだよ。
・スウェーデンでもだ。
・それはいいことなの?
・それは提供者がどれくらい高カロリーな食事をしていたかによる。
・賛成だけど、提供しない選択も明確にしておくべきだ。僕は病気を持っているから提供できないけど、免許証に間違ってドナー登録者と記載されてたことに気がつかなかったことがある。ドナーにはなりたいけど、提供相手をさらに病気にさせるようなことはしたくないので。
・私は友だちを亡くした後、彼女の臓器が数人の子供たちを救ったことを知り、ドナー登録したわ。
・オレの友だちもそうだった。彼の目、心臓、腎臓、すべて提供された。なので気持ちがわかる。
・すばらしいよ。震えが来たくらいだ。ドナー登録者はすごいよ。
・彼がしたことは登録したことだけなんだ。すべての人がするべきと思う。
・ベルギーでも全員がデフォルトでドナー提供者だよ。したくない人だけが登録するんだ。
・わお、それは知らなかった。そういうシステムで問題はないのかい?
・ベルギーに票を入れてもいいかい?
・死んだらいらないものだろう。誰も意識のあるときに盗んで売るわけじゃない。
・私の母の親友は、私が生まれる3日前に息子を生みました。彼の名前はジョナサンと言います。私たちはふたりとも一人っ子だったので兄弟のように育ちました。彼が亡くなって3年が経ちます。彼をとても恋しく思う。ハイキングやスノーボードをし、音楽が好きでチーズバーガーとミルクシェイクが大好きでした。でも今の彼はライフセーバーの一部です。リンク先にあるのは私たちが2歳の時の写真と、ドナーである彼への感謝の手紙です。
・父は肝臓移植を受けました。彼が余分に生きた2年は知らないドナーからのプレゼントであり、そのことを僕は一生感謝します。このおかげで僕にはとてもすばらしい今があります。臓器提供はたぶん最高のことだと思っています。
・自分がドナー登録をしている理由だよ。
・この投稿を見て登録しようと思ったよ。長い間自分の中で葛藤があった。自分の体をすべてそのままにして欲しいと思っていたからね。でもちょっと考えてみた。死んでから何で必要なんだ?と。もしかしたら、いつか自分も誰かの命を救うかもしれない。ニックは4人の命を救ったかもしれないが、それを見て登録する人間がいたら、もっと多くの人を救うことになるのかもしれない。
是非については脳死などの問題もあり、おいそれと結論付けられることではありませんが、いろいろと考えさせられる投稿ではあります。
提供の方がデフォルトであり、希望しない場合に登録をするという国が、複数あることにも驚きですね。
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