2011年05月28日 12:53

どっちが正しいと思う?「男社会にいるからそうなるのね」と言うイラスト

 

男社会00
女性の地位は国・地域によって異なり、たとえば欧米とイスラム圏では女性の権利や社会進出の度合いに大きな差がみられます。

しかしながら、物事は視点を変えれば見えるものも変わってくるものです。それをテーマとしたイラストが人気を呼んでいたのでご紹介します。

男社会01credit:evans

ビキニの女性:「まぁ、目以外のすべてがカバーされているわ。なんてひどい男社会に住んでいるのかしら!」

ブルカの女性:「まぁ、目以外の何もカバーされていないわ。なんてひどい男社会に住んでいるのかしら!」

真逆の格好をしているにもかかわらず、結局は両者とも、男性の目線や都合に合わせた服を着ているではないか、と言う皮肉がこめられているようです。

この男性優位社会とは何かを考えさせる風刺イラストに、海外掲示板も盛り上がりを見せていました。

コメントを抜粋してご紹介します。

・左側の男性優位社会は事実上の経済と精神の支配による普及で、右側の男性優位社会は迷信と身体への脅威の組み合わせによって普及している。謙虚さの点から言えば右側のセリフも良いが、独自性や敬意という点から左側の文化がより魅力的ではある。よって、この絵は二人とも間違っているような示唆があるが、僕は左側の方が一般的な状況では正しいと考える。

・おおむねその意見に賛同するが、重要なのは左の男性優位の度合いは右に比べて小さいことだ。

・全くだ。2005-6年にイラクにいたとき、我々のクリニックに、夫に反抗したという理由で沸騰したオイルをかけられた妻がやって来た。彼女の右腕は完全に使えなくなり、すべて左手で出来るようにしなければいけなかった。

・僕個人としては、謙虚(な格好)というのはネガティブなことだと考える。誰かが魅力的なドレスで入ってきても、うつむいたりはしない。機知に富んでいるかを基準にして敬意を払うね。僕にとっては謙虚であることは尊敬の条件ではない。

・人の体を隠したり守ったりすることは、そこに価値があることを示しているわけだから、謙虚(な格好)もまた奨励する。

・以前、"Beauty Slavery"(美の奴隷)か、それに似たタイトルの本を勧められたことがある。いかにファッションが女性を奴隷にするかが書いてあった。

・2つの絵は同じように見えて、西洋の女性は何を着ても自由なんだ。たとえばブルカを着用しようと思えばそれが可能だ。イスラムの女性にそんな自由はない。それがこの2つの文化の大きな違いだよ。

・そういう法律を適用する2つの国(サウジアラビアとイラン)が、ムスリムのすべての女性を代表しているわけではない。すべてのムスリムが同じように考えているわけではない。

・一緒じゃないな。ビキニの女性は支配されているわけじゃない。むしろ自分の自由を表現している。ブルカの女性は他のものを着たら自分の家族に殺される。中近東はおかしすぎるよ。彼らは、世界に数学や幾何学やその他の科学の発達に貢献しておきながら、そこからちっとも進んでいない。

・幾何学はギリシャ人からだろう。

・オレが子供の頃、母親はアラブのムタワ(宗教警察)からズボンを履いていたことをけなされていた。母親はアメリカ人なのでアラブ女性のように宗教制限を受ける必要がないと言い返していた。さらにそういった講義までしていた。いい思い出だが、そのかわり当時は母親が売女だの娼婦だの言われていた。なので、コミックの二人は同じじゃないね。

・アメリカでは顔を隠すことを除けば、女性が着る量は自由だ。だがイスラムの国では実際にファッション警察というのが存在する。

・欧米の文化では、男女とも公平に社会における機会や選択肢の面で抑圧されているが、少なくとも個人の自由がある。ブルカの女性のほうは顔を出せないし、不公平な男性優位文化である。

・多分そのビキニの女性は、太陽がまぶしくてサングラスをかけているのかもしれないし、あるいは夫がすごい金をグッチにかけて妻をトレンディにしたいのかもしれない。そして、きっとブルカの女性も同じ理由だよ。

・えっと、その格好をやめたらどっちの女性が殴られるんだ?

・家族が女性にどんな服を着るか抑圧している、というコメントを見て、少し考えさせられた件がある。昔ロンドンでとあるシーク教徒の男性と知り合いだったけれど、彼は26歳で家族と一緒に住んでいた。彼は3歳からイギリスに住んでいて完璧な英語を話し、西洋音楽も聞いていた。ほとんど普通の人だった。目立つ違いと言えばシーク教徒のターバンをかぶっていたこと。
 そして彼の母親は彼の妻を探すのに一生懸命だった。そのことをどう思うかと彼に聞くと、何の問題もないと言った。母親が自分が幸せになれる相手を探すことに信頼を置いていると述べたよ。彼の説明では、嫁になる人は彼にとって正しい相手というだけでなく、家族にとっても正しい相手じゃないといけないと言った。彼にとって結婚は個人的なものだけではなく、家族のことだと言った。こういうのは抑圧されていると言うのかな。正直わからないが、みんなはどう思う?

主に欧米人が利用する掲示板なので、意見に偏りがあるとは思いますが、これ以降も白熱した議論が続いていました。

簡単に結論付けられるテーマではありませんが、結果として同じように見えても、その過程においてチャンスや選択肢に差があるなら、違いはあるのではないでしょうか。

Male dominated culture

けいおん! 中野梓 (1/7スケール PVC塗装済み完成品)
Max Factory (2011-09-25)
売り上げランキング: 3

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見 TB
 
コメント欄を表示する(11)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
トラックバックURL
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。