「胸の大きな女性を隣に座らせるな」裁判で弁護士が異例の要望
裁判では、相手側より優位に立つために、弁護士や検察官の間で激しい駆け引きが行なわれます。
アメリカ・イリノイ州の裁判で、被告側の弁護士から異例の要望が出されました。なんと胸の大きな女性を横に座らせるなというものです。
シカゴのトーマス・W・グーチ弁護士は、公判前の会合で「原告側の隣に座っている女性を移動させて欲しい」との要望を裁判官に提出しました。
その理由として、「女性が大きな胸をしていること」「裁判や法律の訓練を受けたと思われる確たる証拠がないこと」「そしてそこに座る目的は、陪審員たちの注目を引くことで先入観などを植えつけるものであること」、などが挙げられました。
このことから、女性に何らかの法律に関する経歴がないのであれば、傍聴席に座るべきだというのが、グーチ弁護士の主張です。
裁判は中古車購入に関するトラブルによるもので、1万3500ドル(約110万円)で購入したキャデラックに修理保証が付いていたにもかかわらず、修理を拒否されたとして、原告側が訴え出たものでした。
結局のところ、その女性は一般にパラリーガルと呼ばれる弁護士補助職員であることが証明され、原告側の弁護士と同席しても何ら問題はないと判断されました。
胸の大きさで同席の可否を問うのはさすがに異例と言えますが、人が人を裁く以上、ルックスが陪審員の心象に影響する側面がないとは言えません。
日本の裁判員制度も施行されてから2年が経ちましたが、果たしてこの先、同様のケースは起こるのでしょうか。
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