イギリスの病院、ナースコールの代わりに老人にタンバリンを叩かせていた件で謝罪
福祉が充実しているイギリスでは、基本的に医療費は無料なのですが、やはり病院運営は厳しく、赤字であることが多いようです。
設備の古さやスタッフ不足などは一般的なトラブルですが、お年寄りが入院している病院の一室に緊急用のブザーがなかったことから、看護師を呼ぶためタンバリンを使わせていたことが判明し批判を浴びています。
カーディフ・ロイヤル病院には、高齢患者が利用するデイ・ルームにタンバリンが置かれており、緊急時にはこれを叩いて呼び出すことになっていましたが、これでは看護師に聞こえないのではないかと不安の声が出ていました。
視察が入ると、その部屋にスタッフを呼ぶ緊急手段が楽器のみしかないとわかり、問題視されたようです。
入室者によると、その少し前にはタンバリンが壊れたときのためにマラカスまで用意されていたといい、西ウィングの患者はデイ・ルームを利用するのが怖いと感じていたようです。
ウェールズの首都にあるこの病院は長い廊下があることでも知られ、テレビドラマ「Dr. Who」の撮影もこちらで行われました。
弱々しいお年寄りに、タンバリンを叩かせたり振らせるというのは問題だと批判され、これを受けて病院側は謝罪し、新しくベルが設置されたとのことです。
医療費事情の苦しい世相に直面しているとは言え、さすがに病院でお年寄りが、緊急にタンバリンを打つ姿は想像しにくいですよね。
楽器を使うにしても、もう少し合図をするのにふさわしいものがなかったのかと思います。
Hospital apologises for making patients shake tamborine for nurse