イギリスの銀行員が仕事を辞め、祈祷師になるためアフリカで修行
自分のやりたい仕事や、向いた仕事が見つからない、なんて人も少なからずいると思います。
見つかったとしても、おいそれと転職できなかったり、一歩を踏み出す勇気がなかったりするのではないでしょうか。
イギリスの銀行員が仕事を辞め、なんと祈祷師になるべくアフリカへ修行に向かったそうです。
何が彼をそうさせたのかはさておき、トーマス・ハースフィールドさん(32歳)は銀行でコンサルタントの仕事をしていました。
以前、南アフリカの"sangoma"と呼ばれる祈祷師や呪医の話を友人から聞きつけ、その存在を知ったそうです。興味を持った彼は、数年に渡って調べ続け、今年の2月にその一員になるための訓練を受けることにしたのです。
アフリカでの訓練ですから、その間は家族との交流も断絶させられ、深夜2:30に起きては部族の先祖のために踊り、ヤギの血を吐き、やぶの中で眠り、部族と同じ衣装を着て、未開の村に隠されている動物の体の一部をとってくるなど、およそ先進国では考えられない訓練を終えました。
指示されたことを理解するためにも、土着の"siSwati"という言語も学ばなければなりませんでした。部族からは新しい名前を授けられ、先週ようやく修行納めの儀式を迎えたとのことです。彼の両親もそれに同席しました。
イギリスで安定した仕事を持ち、エリートと言える生活をしていたことから、周囲には彼の突飛な行動に理解できない人も多かったと言います。現地でも白人がなぜここに来たのか、アフリカ人と同じ魂を持っているかなど、強く関心を持たれたようです。
トーマスさんはこのことに対し、「決心してやることにしたと言うよりも、運命的な引きあわせがあった」と述べています。非常に多くのことをこなさなければいけないため、決して軽い気持ちでは出来ないとも伝えています。
現在この新しく得たスキルを、どういったことに使うかはまだ決めていないそうですが、ケープタウンに家を買って、当地に落ち着くつもりでいるとのことです。
すっかり自給自足のような生活スタイルが身に付いてきたようですが、スターバックス・コーヒーが恋しいとも語るトーマスさん。
転職するときには思い切りが必要ですが、ここまで極端な例もそうそう無いでしょうね。
British banking consultant retrains as witch doctor
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