2011年07月12日 12:55

アメリカ人が驚愕…オランダ人は「アメリカンな状況」をこんな意味で使っている

 

アメリカのイメージ
国のイメージというものは、どうやって作られるのでしょうか。

日本も海外で誤解されていることがありますが、自国のイメージだけでなく、よその国も他国でどんな風に思われているかというのは、興味深いものです。

オランダ語には「アメリカンな状況」という表現があり、その意味を知ったアメリカ人が驚き、海外サイトで盛り上がっていました。

「アメリカンな状況」をオランダ語では"Amerikaanse toestanden(American conditions)"と言い、貧富の差が非常に大きく、健康保険や社会福祉が欠乏し、政治やメディアが機能していないという意味で使われているのだそうです。

資本主義の最悪かつ脅威の状況を意味する言葉で、それを知ったアメリカ人が「そんな表現があることも知らなかった」と驚いてトピックに上げていました。

ちょっと前までは、自由の国、クールですばらしい国の代名詞だったアメリカですが、貧富の差や医療制度の崩壊などが取りざたされるようになってからは、ヨーロッパでは悪いイメージも大きくなりつつあるようです。

このトピックに対する海外掲示板の反応を、抜粋でご紹介します。

・デンマークやスウェーデンでも使うよ。右翼側が富裕層を減税し、公共支出を減額するときに左翼側が使ってるね。侮蔑の意味で使っているが、それが真実ではないとも言い切れない。恐怖を煽るように使うのでありがたくはない。

・スウェーデンやデンマークでは、メディアや政府がアメリカと比較させることで怖がらせるためによく使っている。オランダでは決まり文句として用語になっているのが興味深い。

・誰もアメリカみたいに終わりたくないからな(たぶん中国以外は)。とにかくこの表現はイギリスでも流行らせるべき。オランダ語のまま使うのかな?

・英語ではアメリカナイズって言うんじゃない?ニュージーランドではそう使ってる。

・もともと「アメリカンな状況」という言葉は、デンマークではギャングなどの暴力や銃撃のことを指していて、次に何の社会ネットワークもない極端に貧困な人々を指して言うようになった。例文として「アメリカンな状況になって、橋の下が人でいっぱいになって欲しくはないだろう?」という風に。資本主義の超越したものという意味では聞いたことがないので、もっと将来の用法だろう。

・デンマークやスウェーデンの成功は、民族の一様性が助けているように思う。民族が分かれていると非常に難しい。

・ドイツでも使うね。おもしろいのはちょっと前まで、「アメリカみたいに」と言うと、映画のようにかっこいいという意味だったが、最近では「アメリカ人かわいそう、メディアが腐敗して国民健康保険システムがない」という感じだ。

・イギリスでも同じだね。(ただし政府を除く。ホワイトハウスまで無料で旅行が楽しみのようだから)

・アメリカ、アメリカ、富裕層が貧困層に支払わせる国。

・われわれは「悪」を表現するのに「ナチ」を使う。

・カナダでは「アメリカンスタイル」という言葉は、右翼を怖がらせるためと、政党を批判するときに使う。今、西側諸国では、アメリカのようになることを恐怖だと思っていることを知っておいた方がいい。

・オレらが社会主義や共産主義を利用して怖がらせるみたいにか。

・オランダ人はうぬぼれが強い。そしてかなり自尊心が強い。

・それなりに正しいと言わざるを得ない。この国は巨大な階級分断がなされていて、政府は健康など優先せず、政治やメディアは極端に偏って二分化している。

・オランダの近所の国(ベルギー)からだが、このオランダ人の指摘は正しい。

・デンマークでもオランダ語と同じ意味で使うが、自分らのことをそう特別だと思っていないな。

・アメリカよ心配するな。フィンランドはアメリカを愛してるぜ。もし何か簡単な作業があったら、俺たちは"ei mikaan amerikan temppu"と言う。意味は「アメリカのトリックじゃないな」だ。

・オレたちもフィンランドを愛してるぜ。

・アメリカ人は世界のどの国も気にしてなくて、どうでもいいのさ。

・明らかにアフガニスタンやイラクやリビアは気に入っているじゃないか……、そうでなけりゃそっとしておくだろ。

・今日はみんながアメリカのことを気にしていることを知った。

・それは超大国が、いろんなことを押し付けてくるときに気づくだけのこと。

・オーストラリアでは、「それはアメリカでだけだ」という表現をよく使う。メロドラマ大国だからな。

・アメリカに住んだこともない人々が、まるで専門家のように言うのもいいさ。

・オランダ人でアメリカ在住だが、ここはかなりひどい。

・同じくアメリカ在住のオランダ人だが、住むなら、オレはオランダよりアメリカの方がいいね。

・格差社会に疲れ果てたアメリカ人として、ヨーロッパでは同等の人々がどんな暮らしなのかを知りたい。公務員と民間の違いや、低賃金の仕事がどんなものかをアメリカと比べて知りたい。例えば、店員、ファストフード店、農作業などで給料がいくらなのか知りたいね。

・オランダでは…
●公務員と民間の差でいうと、給料が低賃金な職務だと(掃除夫、ヘルプデスクなど)公務員のほうが給料が高いが、高賃金な職務はキャップがあるためいい給料ではない。
●税引き後で最低賃金が月々1100ユーロ(約12.3万円)。
●個人の健康保険加入は義務であり、だいたい1ヶ月80ユーロ(約9千円)。歯科に限り基本治療のみで、その他はすべて(メガネ、手術、整形などは省く)カバーされている。
●失業すると、最後にもらった給料の70%が2年間支払われる。
●それが終わると、福祉で620ユーロ(約7万円)、子どもがいれば920ユーロ(約10万円)が支給される。ただし条件があり、職に申し込む義務、職を引き受ける義務が生じる。
●教育は16歳までは無料、あるいは大学へ進学するものは18歳まで。
●大学はきちんと卒業すればほとんど無料である。
●学生の生活費を両親が支払えない場合、さらにそのための福祉がある。

・どうやってそこへ引っ越せばいいんだ?

・え?オランダの条件で喜んでるのか?それを読んで笑ったよ。じゃぁデンマークの条件を聞くと心臓発作を起こすんじゃないか。オランダ人は我々に比べると恐ろしい自由論者だ。彼らは大学の教育費用をきっちりと支払いもしない。ここじゃ完全無料だ。これに加えて勉強するのに月に1000ドル(約8万円)支払われる。それはローンでもなけりゃ返済もしなくていい。単に小遣いの金だ。それにオランダの最低賃金は恐怖だ。その額ならデンマークじゃ一気に貧困だ。

・ファストフードの店員だけど、ノルウェーではマクドナルドの時給は25.83ドル(約2千円)から。

・なんてスイートなんだ。じゃぁ2人で食事をするのに1.25時間働けばいいだけなのか。

・ビッグマックの料金(USドル) アメリカ:$3.80 ノルウェー:$7.20
初賃金(時給あたりのUSドル) アメリカ:$7.25 ノルウェー:$25.83
初賃金(時給あたりのビッグマック) アメリカ:毎時1.9バーガー ノルウェー:毎時3.6バーガー
やけにデカい差だな。ビッグマックをゲットするのにアメリカでは約2倍働かないといけない。

・「毎時/ビッグマック」と言う単位が気に入った。

・デンマークでは最低賃金は18ドル(約1400円)くらいだが、税金は最低でも40%くらいだ。

・最低賃金にも健康保険は入っているのか?

・スカンジナビア半島(北欧)の国だぞ。医療は全部無料だ。全員にだ。そんなユニバーサルな医療システムの国が結構あるぞ。

・待て。イラクやアフガンもユニバーサルなのか?オレは咳をしただけで、医者にいったら800ドル(約6.4万円)も請求されるというのに?しかも保険に入っててもだ。

・自由の国、貧困による死、好きなときに病気、それが君らの自由だろ。

日本でも、近年のアメリカに対するイメージはネガティブな面が増えたように思いますが、ヨーロッパからはかなりコメントがされていました。

確かに富裕層のほとんどがアメリカ資本でありながら、一般人や貧困層は医療費にすら苦しむといった構図は、他の先進国から見るとまともに見えないようです。

もちろんアメリカにはアメリカの長所もあるはずですが、少なくとも医療制度は同じ道をたどって欲しくないものです。

TIL that the Dutch use the term Amerikaanse toestanden

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