2011年07月22日 11:00

イギリス生活14年の立場から、英会話習得に1000時間ヒアリングマラソンが優れていると感じた理由

 


私(らば)はイギリスやアメリカでの生活で、英語に取り組む日本人をたくさん見てきましたが、英語学習の壁と感じることは主に2点あります。

1つは 英語を聞き取れないこと 、もう1つは 忘れてしまうこと です。

帰国子女のように英語がぺらぺら、外国人との会話がスムースという人でも、日本に帰国して、1、2年する頃には、びっくりするほど英語力が落ちてしまいます。
初級の学習者ならより顕著で、1週間もサボったら片っ端から抜けていったり…。でも、もし脳が覚えたことを忘れないでいられたら、学習効率がグンと跳ね上がりますね。

英語耳を鍛えつつ、効率よく覚えたことを忘れさせない、個人的にオススメの教材をご紹介します。

ある日、知人のイギリス人からこんなことを尋ねられたことがあります。

「どうして日本人は電話を受けると 『洗濯機』 って言うの?」
「え!?そんなこと誰も言わないはずだけど?」

よくよく話を聞いてみると、「もしもし」が、 "Washing Machine" を速く言ってるように聞こえていたのです。なるほど、だから電話を取るたびに「洗濯機!」と言っているように聞こえたのですね。

これは空耳で日本語が英語に聞こえてしまうという例ですが、どうしてそうなるのかというと、彼らの中に日本語の音は存在していないわけで、知っている英語の音として脳が勝手に分析してしまい、よって英語の単語に聞こえる、ということが起きているのです。

当然逆も同じことが起きます。
英語に不慣れな段階で聞き始めると、頭はいわゆる日本語脳なので、英語というより、ところどころ日本語の音として聞いてしまいます。

空耳歌詞でも歌が作られていますが(英語じゃないですが、「 飲ま飲まいぇ〜!♪ 」と聞こえていた歌が、数年前にありましたね)、外国人が ”How do I〜〜"  と言った内容が、 「春は〜」 と聞こえたりとかです。

時折それを利用して英語を覚えようという趣向もありますが、大学のときの英語の先生は "Local" という単語は、 「六甲」 と言えば通じると力説もしておられました。(そんなのでいいのか)

さて、もうひとつの壁となるポイントですが、もともと脳というのは結構どうでもいいことを覚えています。

明日出てくる試験の内容はなかなか覚えられないのに、流行りのコマーシャルソングだとか、誰かが言ったおもしろいセリフだとか、覚えていてもそう役に立たないものほど、しっかりと頭に残っている、なんて経験はあるんじゃないでしょうか。

テレビコマーシャルは、何度も何度も繰り返し放映するために、知らず知らず叩き込まれているわけですが、じゃあそれと同じように大事なことも繰り返せば記憶を定着させることが可能なわけです。

そうやって叩き込まれて覚えたものほど忘れにくいのです。


世の中いろいろな英語学習教材がありますが、 以前編集長のぜろんぱが取り組んでいた 、この「 1000時間ヒアリングマラソン 」は、うまく叩き込むように頭に入れてくれるなと感じました。

イチから覚える人はもちろん、中級者以上になると今度は覚えた英語をキープし続けることも大事になってきます。単語を何百個と覚えても、もう翌日から忘却が始まるわけですから。

イギリスに赴任して来る家族も結構多く見てきましたが、3〜5年くらい滞在して、しっかり英語を獲得した子供や大人でも、「日本へ帰国してからすっかり英語を話さなくなっちゃって…」なんてセリフをよく耳にします。もったいないことに 「すっかり忘れちゃった」 グループも多いのです。

同じようなことは、たとえば受験勉強で覚えた知識などで、誰しも経験しているのではないでしょうか。

つまり、脳は繰り返し続けることが大切で、それがやがて大きな差として表れるのです。

1000時間ヒアリングマラソンのシステムは、まさにその実践です。 ひたすら脳と耳に"pound into"する(叩き込む・打ち込む)のです。

初心者でも生の英語を繰り返し繰り返し聞いているうちに、ちょっとずつ脳が英語を受けつけるようになっていきます。

1000時間ヒアリングマラソンは、その名の通り1000時間にわたって聞いて聞いて聞きまくるというもので、聴覚をふんだんに刺激してくれます。

これは私の持論ですが、英語は映画を見て勉強している人より、ラジオを聴いてがんばるという人のほうが習得がいいと思っているので、とにかく聞かせる英語になっているのが気に入りました。

徹底的に聞く内容も、「ゆっくりはっきりした発音」と、「容赦のないネイティブスピード」がコーナーで分けられており、楽器を練習するかのように、段階を踏んで身につくようになっています。

また、例えば新しい単語ごとに発音してくれるほか、フレーズ単位の繰り返しもあります。スパルタなところもありますが、初級者でも突き放されることがないつくりになっているのは、ホント感心しました。

●まとめ

少し長くなりましたが、本腰を入れてしっかりと英語の学習をするなら、

1.まず脳に繰り返し入れ込む効果。
2.脳を日本語脳から英語脳にしてくれる効果。
3.覚えたことを忘れずに持続・定着させる効果。

これらをしっかり押さえた、ヒアリングマラソンはめっちゃオススメです。

さてさて、らばQの編集長こと ぜろんぱ は、常々自分の英語力不足を嘆いているけれど、私が教えたこともすぐ忘れてしまうんです。

あ、そうか、きっと私の言い方が足りないに違いない!せっかくなので繰り返し叩き込み風で実践してみることにしましょう。

いつものSkypeチャットに、何も知らないぜろんぱ登場。

ぜろんぱ おはよう(寝起き、日本の早朝)
らば こんばんは(イギリスの夜)
ぜろんぱ そういえば、次に日本に帰国するのっていつだっけ?
らば 夏に帰る予定よ。KLM航空から"Voucher"(バウチャー)をもらったので。
ぜろんぱ あれ、ばーちゃんなんていたっけ?
らば 何寝ぼけてたこと言ってんのよ、前に教えたじゃない。クーポンの意味よ?前回の飛行機が大幅に遅れたお詫びにバウチャーをくれたって言ったじゃない。
ぜろんぱ へぇ。バウチャーって言うんだ。
らば そうよバウチャーよ。
らば チケットバウチャーだとか、ショッピングバウチャーだとか、フードバウチャーだとか、いろいろあるのよ。とりあえず何の根拠もないけど、ショッピングバウチャーが欲しい。
ぜろんぱ ちょっと待って、本当に根拠がわからない。
らば しかたないなあ、じゃぁフードバウチャーでもいい。
ぜろんぱ もっとわからない。
らば とにかく繰り返し繰り返し、バウチャーを私に与えれば(私が)幸せになるってことよ。さあ、さあ。
ぜろんぱ なんだかさっぱりだけど、幸せになれる気がちっともしないことはわかるんだ……。

ふふふ。よくわかっていないような彼ですが、これだけ繰り返しておけばこの言葉はとりあえず覚えたはず。

さて、あなたも英語を叩き込んでみませんか。

アルク「1000時間ヒアリングマラソン」

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