画期的だと注目、場所を取らない「数」の数え方
日本では多数決など、数の増加を視覚的に表すときに「正」の漢字を使います。5ずつを数えやすくしてくれる便利な手法ですが、漢字のない欧米でも伝統的に似たシステムが使われています。
上の図のように1〜4までは縦に棒を並べていき、最後の5本目を斜めに引く方式で、これを「タリー」"Tally"と言います。
これより便利なタリー・システムがあると海外サイトで紹介され、話題となっていたものをご紹介します。
ドット・カウント・メソッド"dot-count method"と言うもので(下は従来のタリー)、一見難しいようですが、数が増えるほど大きな効果を発揮します。
10までだと、そう違いはありませんが42の段階ですでにスペースは半分、100を超えると、あきらかにドット方式に軍配が上がります。
10程度の小さな数には面倒なだけとか、2〜9が覚えにくいとか、デメリットもないわけではありませんが、数がある程度多くなるときは便利なのではないでしょうか。
この一歩進んだドット・カウント・メソッドに対する、海外サイトのコメントをご紹介します。
・一体どういう状況でタリーが必要だったかなと5分ほど考え込んでいた。そうすりゃ将来試せるからな。
・その考えている時間が何分なのかを数えるのに使うのはどうかな。
・キャンディを何回なめたらなくなるとかはどうだい?
・あと何日で刑務所から出られるか……とか。
・いつかの時のためにそれは覚えておくよ。そうすりゃ出所するまでに壁のスペースはなくならなくてすむ。スペースがなくなるなんて他の囚人仲間に恥ずかしいからな。
・鉛筆やボールペンだと線の方が点より簡単だ。
・使うスペースを考えると非常に効果的だが、読みやすさを考えると効果がうすい。これは無理やり10にするのに2本を足した感じで、107くらいの数になると読むのに手間取る。これが従来のタリーだとすぐにいくつとわかる。
さらに鉛筆やボールペンでは点を打つのは難しく、ミスったり、間違いが起こりやすい。従来のものはそういう問題がない。どちらのシステムも50を超えると読みにくくなるし、綺麗に重ねても数が多いとわかりにくくなる。
あと五角形にしてその中に星という方がずっといいと思う。スペースもとらない。参考に描いてみた。
・でも星の書き順を逆に書くやつがいるよ。オレはいつも左の下からだ。アルファベットのAを書くようにね。
・オレはいつもAはトップから書いた。もういくら時間をそれでつぶしたかって考えるのをやめられない。もっと先生の言う事を聞いておこう。
使っていたら格好よさそうな10単位のドット・タリーですが、身につけるにはちょっと時間がかかるようですね。
正の字は中国でも使われているそうですが、わかりやすさではこれが一番と思うのは慣れているせいでしょうか。
Non-traditional--and totally kick ass--tally method I learned years ago. Enjoy.
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