羊を「妹のようだ」と溺愛する男性、ペットと認めてもらうため裁判闘争へ
動物と長く生活していると、いつしか家族のような、かけがえのない存在となることがあります。
猫や犬に対して大きな愛情を注ぐ人は珍しくありませんが、オーストラリアの男性が、羊への愛によって裁判を起こしたそうです。
オーストラリア・メルボルンに住むホーさん(54歳)は、バァと名付けた羊を、10年ほど前から自宅の裏庭で飼っていました。
もともとは仕事先の草を食べさせるために手に入れた羊でしたが、やがて家族のように愛着が湧き、ペットになったそうです。
ところが家畜は半ヘクタール以下の土地で所有してはいけないと言う、オーストラリアの法に触れていたため、行政から220ドル(約1.7万円)の罰金が命じられました。
バァを妹か娘のようにかわいがっていると語るホーさんは、「現行法を厳しく守らせたなら、ペットを持つ人の全てが失うことになる」と憤り、裁判で争うことにしたのです。
すると先月、家畜から犬と猫は除外されると法が変えられたのですが、羊がペットとして認められるかは厳しいとみられており、裁判費用の3万ドル(約230万円)がホーさんに課せられる可能性も出てきているようです。
合計で6万ドル(約460万円)の裁判になるとみられ、ペットとして羊を所有できるかが争点となるようです。
ホーさんはどんなことがあっても手放す気はないと主張していますが、家畜とペットの線引きがどうなるか、裁判の動向が気になるところです。
Loving owner fights to keep his pet sheep