天然の巨石と一体化した「もっともポルトガルらしい村」モンサントの写真いろいろ
荒涼とした岩山の中に建ち並ぶ、鮮やかなオレンジ色の屋根。ポルトガルの東端、スペインとの国境付近にあるモンサントという村の風景です。
「もっともポルトガルらしい村」に選ばれたこともあり、山から転がり落ちた巨石をそのまま利用したと言う、一風変わった街並みを持ちます。
岩と一体化した歴史ある石造りの建物をご覧ください。
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モンサントは聖なる山を意味し、先史時代からあがめられて来たと言います。
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大岩をそのまま建築材として利用。巨石信仰があったのではないかとも言われています。
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まるで隕石でも突き刺さったんじゃないかってインパクトがあります。
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1938年に、ポルトガルの観光コンクールで「もっともポルトガルらしい村」に選出されたそうです。
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なぜこのような険しい場所に村ができたかと言うと、安全のため。山の頂上には13世紀に城が作られ、スペインとの独立戦争やナポレオン侵攻にも耐えました。
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上方から見下ろす城。現在は爆発事故により廃墟となっているそうです。
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実際に住むのは苦労があるでしょうが、どこか憧れてしまいますね。
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頑丈そうなゲート。外敵の侵入を防ぐためのものでしょうか。
かつてモンサントの村が敵軍に囲まれて兵糧攻めにあい、もう食べ物が底をつきかけたとき、残りの食べ物すべてを牛に食べさせ、敵陣に投げ落としたそうです。その結果、敵軍は村にまた十分に食べ物があると判断し、撤退したというエピソードが残されています。
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やはり暮らしていくのは容易ではないそうで、若者は都会へ出てしまうため村の高齢化が進んでいるとのこと。
自然と共存した集落は世界各地にありますが、天然の岩をこれほどまでに残した光景には、ただ圧倒されます。
A Beautiful Village on the Rocks
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