2011年09月22日 11:00

「血が出てる」って英語で何て言う?語彙力あってこその英会話、アルクの「キクタン 英会話」を試してみました

 


突然ですが連想ゲームです。
日本語で 「お花が…」 という言葉のあとに動詞を入れるなら、どんな言葉を入れますか。

真っ先に 「咲く」「枯れる」 という回答が思い浮かぶでしょうが、他にも 「届く」「似合う」「開く」 など多種多様な答えがあります。

さらに変わったものでは、「お花が笑う」や「お花がいじける」と言った擬人化したものも、文学的とか詩的と思うだけで、あり得ないわけじゃありませんよね。実際に「お花が笑った」という童謡もあります。

さて、では同じように、英語で "The flower" に続く動詞を付け足すとしたら、何が浮かびますか?

この問題に、しどろもどろになったらばQの編集長ぜろんぱに、アルクの キクタン 英会話 に取り組ませてみました。

登場人物紹介
らば :らばQのボスでありライター(当記事も担当)。海外に10年以上在住で、英語はペラペラ。むしろ日本語が怪しくなりつつある。
ぜろんぱ :らばQの編集長。らばの原稿を手直ししたり、英語力をあまり必要としない記事を担当している。英語力は初心者を脱した程度。

日本語と同じく、「咲いた」にあたる "bloomed" や、「枯れた」にあたる "died" を筆頭に、英語特有の表現がいくつか出てきます。

だけど、「お花が笑った」にあたる、 "The flower laughed." という表現は、英語ではまずしません。

日本語の小説に 「花が泣いている」 と書いてあっても、これは文法的にヘンだなんて誰も思わず、素直に読み進めます。花でなくとも 「壁が僕を見つめて」 いたり、 「本にガミガミと言われ」 たり…なんて表現も、個性的だとは思われても、間違いだとは言われません。

これは、日本語は英語に比べて、名詞と動詞の組み合わせが 自由奔放 なためです。

しかし、英語で同じ表現をすると、ほぼ必ず「そんな言い方はしない」と指摘されます。

名詞はある範囲内の動詞とセットになっており、単語を覚えるときにはどこで何と使われているのかが、とても重要なのです。

極端な例で説明すると、どこかで転んでヒザを出血してしまったとします。それを説明するのに 「血が出てる」 という日本語を先に思い浮かべて、直訳的にそのまま英語にしちゃうと、

"My blood is coming out."

なんて風にやってしまいかねません。でも、もちろんこんな言い方はしません。

正解は、 "My knee is bleeding." 。英語には "bleed" (出血する)という、まさに血が出ている事を現す動詞があるため、先の"My blood is coming out."では、とても奇妙に聞こえるのです。

さて、ではらばQのライターでありながら英語が苦手だというぜろんぱに、その辺が理解できているか試してみることにしましょう。

らば 「さてさて、英語の質問。本日は英訳問題です!」
ぜろんぱ 「げっ?いきなり何だ何だ?」
らば 「転んだりしてヒザから『血が出る』を英訳せよ」
ぜろんぱ 「なんと無茶を言う。えっーとなんだろ?」
らば 「検索とかせずに即答してね」
ぜろんぱ 「ブ、、、ブラッド、、、、、、出るってなんだっけな。」
らば 「思っているとおりに言ってみよう」
ぜろんぱ 「わかった…、うーん、ぶらっど、すぷらっしゅ!」
らば 「……………………」 (ぶしゅーーー出血多量……、ダメだ…ここまでだったとは……、道のりは遠い…)
らば 「何よスプラッシュって。なんで血しぶきよ。ゲームのしすぎじゃないの?」
ぜろんぱ 「思いついてしまったものは、しかたないじゃないか」
らば 「課題がハッキリしてきた気がする」
ぜろんぱ 「課題って?」
らば 「圧倒的な語彙力のなさ、これよ。」
ぜろんぱ 「むう…」
らば 「文法とか、会話とかの前に、単語を知らなきゃ話にならないってことよ。」
ぜろんぱ 「……………………(イヤな予感)」
らば 「日頃から英語を身につけたいって言ってるわよね?」
ぜろんぱ 「いや、まあ、そうなんだけど……」

…彼には単語を徹底して入れなきゃいけないことがわかったので、1に単語、2に単語、3、4がなくて5に単語、とにかく単語をたたき込む事にしました。

3モード学習で単語をたたき込め!

とは言え、単語を覚えるのは単調な作業になりがちで、なかなか力が入りにくいもの。効率よく覚えるコツとして、次の2点を念頭に入れておくといいと思います。

1.短文や慣用句など、組み合わせをセットにして覚える。
2.リズムに乗ること。(発音やアクセントを同時に習得できるため)

これらをカバーしているということで、今回ぜろんぱに取り組んでもらうことにしたのは、アルクの キクタン 英会話 」。

教材は、コンパクトな3冊に分かれていて、カバンの中でも邪魔にならないのがポイント。付属のCDももちろんMP3プレイヤーやスマートフォンに取り込めるので、移動中でも取り組みやすくできているようです。

また特にいいなと思ったのが、 「3モード学習」 と言うメソッド。

・MODE 1 の WORDS(単語、日本語)
・MODE 2 の CHUNKS(意味のかたまり)
・MODE 3 の SENTENCES(会話)

この3つのモードを順番に進めることで、語彙が短文や慣用句ごと、軽快なリズムに乗って頭に入ってきます。単語だけで暗記してしまうと、せっかく覚えたのに適切な使い方がわからない…なんて残念なことになりがちなので、こうした学習方法の方が、しっかりと単語が身につきます。

またTOEICでも英検でも、良い点数を取ろうと思えば、まず語彙(ごい)力です。知っている単語・熟語数で点数に差が出ます。

英会話にしたって、まず単語を知らなければ、相手の言うことも理解出来ず、自分の言いたいことだって言えるわけがありません。文法も発音も発声も、すべて単語を知っていることが前提ですから、単語の習得には「ここで終わり」はないのです。

さて、では早速ぜろんぱにやらせてみましょう。

…でも普通に勧めても反発されるかもしれないので、そこは優しく聖母のように交渉してみることにしました。

らば 「カラオケが好きでしょ?」
ぜろんぱ 「まあ嫌いじゃないけど、それがどうかした?」
らば 「歌が好きってことは、ある程度リズム感あるでしょ」
ぜろんぱ 「普通だと思うけど?」
らば 「リズムに乗ってだと、モチベーションも上がるしね」
ぜろんぱ (だんだん怪訝になりながら)「この会話はどこへ行くのだろうか?」
らば 「もう、あなたにピッタリの単語を覚える教材があるのよ!」
ぜろんぱ 「出たー、うわー出たー」
らば 「何よお化けみたいに」
ぜろんぱ 「いえ、何でもないです」
らば 「とにかく転んだ程度で、血しぶきをあげないため、特訓よ!」
ぜろんぱ 「ヒィィー!」

ちなみに毎日ちょっとずつCDを聞きながら学習を進めていくのですが、Let's chant!というパートでは、短いリズムに乗せて繰り返し唱えてくれるので、かなり耳に入りやすいようになっています。

何度も見るテレビCMを自然に覚えてしまうあの感じ、と言えばいいでしょうか。

そして数日後…。ぜろんぱの様子はどうなったでしょうか。

らば 「調子はどう?」
ぜろんぱ 「頑張ってるよ。リズムに乗るってのがすごくいい感じ。 ♪battle!戦い! ♪territory!領土! ♪division!分割! ♪border!国境線! 結構覚えた。これはDay3に入ってたやつ」
らば 「なんだかいかにもゲームに出てきそうな用語ばっかりね…」
ぜろんぱ 「え?聞いたのをそのまま覚えているだけだってば」

…どうもスプラッシュの域からまだ抜けきっていないようです。

ぜろんぱ 「次は…♪province!地方! ♪prefecture!県! ♪county!郡! ♪frontier!辺境!」

あっ、でも調子に乗ってどんどん覚えていってる…よしよし!

本人が気づいているかわかりませんが、呪文のようにテンポよく耳に入ってくるのって、知らず知らずに覚えてしまうんですよね。

 

外国人がニュアンスまでしっかりとつかんだ日本語を話すと、「ああ、この人は本当にしっかりと日本語を勉強しているんだな」と感心しますよね?

これは逆に、外国人から見ても同じこと。しっかりと多くの単語を身につけて、より自然な英会話を目指してみませんか。

キクタン 英会話 キクタン 英会話
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