デスクトップPC時代は終わるのか?デスクでの使い勝手をとことんまで追求した、大型レッツノートB10クアッドコアCPUモデルを試してみました
タフで長時間駆動が人気の、パナソニックのレッツノートに最新モデル、
レッツノートB10
クアッドコアCPUモデル
が登場しました。
スペックを見てみると、 15.6型フルHD液晶 + クアッドコアCPU + 最大16GBメモリ + SSD 256GB 搭載と、「やっぱり画面が広くないと…」「メモリがたくさんないと…」「ノートは遅いし…」なんて理由でデスクトップPCを選んでいた人のハートに、がっちりとロックオンしたハイパフォーマンス仕様。
それに加えて 約8時間の長時間バッテリー駆動 、QuickSyncVideo対応の 超高速エンコード 、Webデザイナーに嬉しい IE6や古いアプリも動くxpモード などなど、デスクトップPC派も思わず唸ってしまうこのモデル、発売に先駆けて実機をレビューしてみました。
今回レビューするのは、パナソニックの レッツノートB10 クアッドコアCPUモデル 。レッツノートの中でも最も大きなモデルで、モバイルよりも、デスクで快適に仕事ができるように設計されています。
このモデルには、家電量販店などで購入できる店頭モデルと、パナソニックのWeb直販限定のプレミアムエディションの2種類があり、クアッドコアCPUモデル(プレミアムエディション)はCPUやHDD他、大幅にスペックアップしているようです。
では、早速レビューしてみましょう。
外観チェック
さて、まずは外観のチェックからいきましょう。
ディスプレイは、15.6インチのフルHD液晶。デスクでの使用を想定して大型のディスプレイが採用されていますが、ベゼル(液晶の枠)が狭いため、大画面の割に、本体サイズはコンパクトに感じられます。
本体サイズは幅370.8mm、高さ229mm、厚さ31.4〜43.2mm、本体重量は約1.92kg。重量だけ見ると重そうですが、体積あたりの重量はかなり軽いため、持ってみると軽く感じます。
天板は、レッツノートのシンボルともいえるボンネット構造。満員の通勤電車の強烈な圧力などを想定した、衝撃や圧力に強いタフな構造です。
普段使っている13インチのMacBookProとサイズを比較してみました。
画面は約3インチも大きくなっているのに、奥行きはほぼ同じ。幅は約4.5cm増しではあるものの、意外にも
重量は約100g軽量
です。
大型ではあるものの、試しに普通の通勤カバンに入れてみると…入った!!
デスクでの使用を想定しているそうですが、持ち運びもしやすそう。
本体正面には、マイクにヘッドフォン、ブルーレイドライブ、SD / SDHC / SDXCカードスロットとPowerボタン。
ブルーレイドライブはマイレッツ倶楽部モデル限定で、店頭モデルだとDVDスーパーマルチドライブが内蔵されています。
本体側面には、10/100/1000BASE-TのLANポート、HDMI出力、アナログRGB出力、USB2.0
x2、
USB3.0
ポートも搭載。USBポートも通常よりタフに設計されていて、着脱による破損が起きにくいようです。
キーボードはテンキーをあえて入れないことで、デスクトップと同じ
19mm角
のキーピッチを実現。また文章やプログラミングでよく使うPageUp/DownやHome/Endキーが独立しているので、
Fnキーを押しながら入力するストレスがない
のは、個人的にかなり嬉しいかも!
またホイールパッドの左右クリックボタンは、上下共にクリック可能。キーボードのホームポジションから、 手首を動かさずに 親指でクリックやマウスの移動ができるので、 腕や手首の負担がかなり軽減される のがとても助かります。
基本性能チェック
さてさて、では基本性能を見てみましょう。今回は店頭モデルとクアッドコアCPUモデル(プレミアムエディション)をそれぞれ借りることができたので、どう性能が違うのか比較してみました。
まずCPUは、店頭モデルがデュアルコアCPUのIntel
®
Core
TM
i5-2540Mなのに対し、クアッドコアCPUモデルはパワフルな、
Intel
®
Core
TM
i7-2675QM
搭載。またメモリも店頭モデルの倍の、8GBを搭載しています。
ちなみに本体の最大メモリ容量は、なんと 16GB !ノートタイプで16GBも積めるなんて、凄い時代になったものですね…。
Windowsエクスペリエンスインデックスの値はこのような結果に。
また、クアッドコアCPUモデルには256GBのSSDも搭載。それぞれ実機でベンチマークを実行してみると、店頭モデルのHDDと比べて、
約2〜23倍も速い結果に。
この速度差は体感にも現れていて、実際に操作していてもアプリの起動やデータの読み込み、Windowsの起動などが格段に速く感じられます。
私が仕事をする時は、大量にドキュメントを開いたり、ブラウザを何画面も開いたり、デジカメの写真を同時に何十枚も開いたり、エクセルにべたべたと大量の画像を貼って重たいデータを作ったりするのですが、これだけのスペックなら全然余裕でこなしてくれそうです。
またこれだけハイパワーなスペックでありながら、バッテリー駆動時間は公称スペックで、 なんと約8時間 。モバイルでも全然使えるじゃないですか…!
広い画面を効率的に使える画面分割ユーティリティが超便利!
この レッツノートB10 はフルHDを搭載しているのが大きな特徴ですが、そのフルHDを超効率的に使えるのが、レッツノート独自の 「画面分割ユーティリティ」 。どんなものかというと…
なんと、ウインドウを最大化したときに分割した枠の中にぴったりと合わせて配置してくれるんですね〜〜!
仕事をしている時って、データやwebを見ながら文章を打ち込んだりと、複数のウインドウを開いておけると、仕事がとても捗るんですよね。また時間に追われている時はウインドウのリサイズや切り替えをする時間も惜しいだけに、この機能はかなり重宝しそうです。
パナソニックならではの一歩進んだ省電力機能も
パナソニックと言えば、個人的には省電力機能が強い印象でしたが、やはりこれも他に類を見ない省電力機能を搭載していました。
100%まで充電しないことでバッテリーの寿命を延ばすエコ充電はもちろんのこと、さらに一歩先を行ったのが ピークシフト制御 。
充電時間を予め指定しておくと、電力消費量の高い時間は充電を控えてくれます。ピークタイムに電力使用制限がかかる企業なら、この機能を使うことでかなりの節電が期待できそうです。また深夜電力で充電する設定にすれば、電気代も抑えられそう。
Windows ® 7 Professionalでxpモードも使える!
またこの機種にはWindows7 Professionalがインストールされているので、Windows xpモードが使えるのも強みの一つ。どんな機能かというと…
なんと、アプリケーションのようにWindows xpが起動!webに携わっている方には未だ手放せないIE6も、すんなりと動いてくれます。
試しに
Windows xpまでしか対応していない、「はがきスタジオ2004」をxp上でインストールしてみると…動いた…!しかも、思った以上にサクサクと動作していて、仮想PC上で動作してる感覚は殆どありません。
社内業務専用に開発した古い業務ソフトや、開発の終了してしまった古いアプリなど、xpが手放せない状況って意外とあるんですけど、そういう状況において、Windows7 Professionalのxpモードはかなり有効と言えそうです。
SandyBridge搭載で、動画のエンコードが恐ろしく速い!!
いや、これはホントびっくりしました…。 レッツノートB10 はノートタイプでありながら、インテルの超高速ビデオ圧縮技術、QuickSyncVideoに対応していて…つまり、動画のエンコードが超速いんです。
QuickSyncVideo対応のエンコーダー「ArcSoft MediaConverter
7」で、1920x1080の
60分のフルハイビジョン動画
を、720pのYoutube向け動画に変換してみると、なんと
動画の半分の時間でエンコードが終了!
またPSP用の動画に至っては、
僅か15分
でエンコードを終えていました。って速すぎ…!
普通はCPUだけだと、この2〜4倍の時間は軽くかかるんですよ!
というか去年買った私のデスクトップPCより余裕で速くて泣きそうです。
エンコードはチップセットが行っているので、CPU負荷もほとんどなく、圧縮中に他の仕事をガンガン行っていても、エンコード処理にはほぼ支障なし。
この高速エンコードはMediaConverter7や、TMPGEnc5などの、QuickSyncVideoに対応したソフトが必要ではあるものの、動画を扱う人なら超魅力的な機能。それがまさかノートで使えるなんて…!
さらにはこんな開発秘話も…
ちなみにレッツノートは、パナソニックがビジネス向けにターゲットを絞って、モデルチェンジを重ねる毎にその使い勝手を極限まで高めて続けてきたブランドですが、その知られざる開発秘話が公開されました。
レッツノート B10クアッドコアCPUモデル
4つの知られざる開発秘話を大公開!
また書ききれなかったレッツノートの詳細なスペックや特徴など、レッツノートB10の詳しい製品情報、購入はこちらからどうぞ。