20年かけてボトルメッセージを海に流した数4800通、そのうち返事が返ってきたのは?
海の向こうにいる誰かに思いをはせて、ボトルメッセージを送ったことはあるでしょうか。
流れに任せるだけなので、正確にはどこにたどり着くかわからず、いつ漂着するのかもわかりません。
1通や2通では、そうそう返事を期待できないのですが、ボトルメッセージをこの20年間に4800通も送ったという男性がいました。
ハロルド・ハケットさんは、カナダのプリンス・エドワード・アイランドの海岸から、メッセージをボトルに詰めて、もう20年間もボトルメッセージを流し続けています。
その数は4800通に達し、それぞれのメッセージに返信をお願いしてあるそうです。
そして1996年以来、なんと彼に返ってきた返事はおよそ3100通!
ロシア、アフリカ、イギリス、オランダ、スコットランド、アイルランド、北欧、アメリカを始め、いろんな国のありとあらゆる場所から届いています。
11年かけて流れたボトルがノルウェーからやってきたり、17年かけてスコットランドからメッセージが届いたり、バハマからも返ってきました。
クリスマスにはクリスマスカードやギフトまで届き、各手紙にはそれぞれの物語が添えられ、これらの手紙を読むことが大好きだとハロルドさんは語ります。また、手紙が欲しいがゆえに、決して電話番号などは記さないとのこと。
流した数も膨大ですが、流れ着く先のバラエティさ、返ってくる率の高さに驚かされます。これだけの人が返してくれるというのは、心温まりますよね。
日本の潮流だとどこまで流れ着くかわかりませんが、インターネットで世界中と簡単に繋がる時代だからこそ、こうしたアナログな伝達手段ならではの価値があるのだと思います。