ファッション素材に革命…ドイツのデザイナーがミルクをから衣服を作る
ファッションの世界では、常に目新しいものが取り入れられますが、ドイツのデザイナーが斬新かつ、天然素材の衣類を作ったことで注目されています。
なんと牛乳で出来た服なのだそうです。
通常は飲み物か乳製品に用いられるミルクを使い、まったく新しい天然素材の服が誕生しました。
服の主成分を冷蔵庫の中に見出したというデザイナーは、ドイツのファッションデザイナ、アンク・ドマスカさん(28歳)。牛乳のたんぱく質であるカゼインを濃縮した織地の開発に成功し、Qmilchと命名したそうです。
完全に化学薬品を用いずに作られた天然繊維は世界でも初めてとのことで、匂いもなく、まるでシルクのような肌触りであると伝えています。
ナチュラルでエコである上に、健康にも良いそうです。たんぱく質に含まれるアミノ酸には、抗菌性やアンチエイジングの効能があることから、血流や体温を整えてくれる働きもあると言います。
今後は彼女のレーベル、"Mademoiselle Chi Chi" に、牛乳繊維を織り込んだ服をコレクションに加えていくとのこと。
牛乳を繊維に変えるアイデアは、デザイナーと同時に科学者でもある彼女が、何度も実験を繰り返した成果であり、出来上がった繊維はシルクよりも安価で、なおかつ普通に洗濯したりお手入れも簡単なのだそうです。
まるでお料理レシピを作るかのようにいろいろ試行錯誤してきたという様子は、以下の動画をご覧ください。
Fashion made from milk | Video of the day - YouTube
ドライパウダーから抽出したカゼインを、他の自然な材料とともに加熱し、糸にするまでの工程は、まるで麺作りでもしているようにも見えますね。
ちなみにドレス1着を作るのに、だいたい6リットルの牛乳が必要となりで、150ユーロ〜200ユーロ(1.6万〜2万円)くらいかかると見積もられています。
加熱の工程で分子が結びつきあい、たんぱく質が分解しなくなるので、消費期限は気にしなくてよさそうです。
この画期的な繊維は抗菌の特徴があることから、衣類のみならず、化粧品や薬品としての使用も期待されていることから、今後も注目されていきそうです。
German fashion designer makes clothes from milk
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