8600万円が台無しに…清掃員が汚れと思って掃除したら芸術作品だった
芸術は奥が深いものですが、特に現代アートなどは、一般人では理解するのが非常に難解であったりします。
ドイツの博物館で、女性の清掃員が芸術作品を汚れと間違えて掃除してしまい、80万ユーロ(約8600万円)相当の作品を台無しにしてしまいました。
作品は現代アートと呼ばれるもので、1997年に亡くなったドイツの才能あるアーティスト、マーティン・キッペンベーガー氏による立体芸術。保険会社から80万ユーロ相当の価値があると見積もられていました。
しかしながら清掃員にとっては単なる汚れに見えたようで、勤勉な彼女によってふき取り掃除が行われ、作品は台無しとなってしまったのです。
作品名は"Wenn's anfangt durch die Decke zu tropfen"(天井から滴るとき)
木製の立体作品の最下部にはゴム製のトレイがあり、その中にはペンキを重ねることで水滴が乾いたように施されていました。
もちろんキッペンバーガー氏がアートの一環として意図的に創作したものですが、清掃員にとってはせっせと取り除かなくてはいけない汚れに見えたようです。
損害額の大きさに博物館側はショックを受けていると言い、きれいにふき取られた作品を復元するのは不可能であるとのことです。
作品は個人コレクターから貸し出されたもので、掃除を担当するスタッフは作品から20cm離れるよう通達されていましたが、この清掃員に正しく伝わっていたかは定かではないそうです。
こんな特殊な状況でなければとても有能な清掃員だとも言え、ちょっとした誤解が高い代償を払うことになったようです。
Overzealous cleaner ruins £690,000 artwork that she thought was dirty
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