スケールが違う!巨大隕石のクレーターの上に築かれた都市「ネルトリンゲン」
ドイツ南部のロマンティック街道沿いにある「ネルトリンゲン」は、中世の面影を色濃く残す、円形の市壁に囲まれた都市です。
しかし、とりわけこの都市をユニークなものとしているのは、1500万年前に落下した巨大隕石の衝突によって出来たクレーターの上に築かれたものであること。
「中世の真珠」とも形容される、歴史あるドイツの都市をご紹介します。
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ぐるっと丸い市壁で囲まれた都市の全貌。
最初はこの市壁の部分がクレーターの跡かと思いましたが、直径24kmの巨大なクレーター(ネルトリンガー・リース)の中央部に、直径1kmほどの円形の街が築かれたとのことです。(落下した隕石は直径1.5km程度)
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14世紀に築かれた市壁の境界。1215年、神聖ローマ帝国の時代に帝国自由都市となり、最初の市壁が築かれました。
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南東に位置するネルトリンガー門。街全体では5つの門があります。
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ロマンチック街道に位置するネルトリンゲンは、フランクフルトと並ぶドイツの重要な遠距離交易都市でしたが、度重なる戦争に巻き込まれた結果、交易の中心は港湾都市に移っていき、交易都市の機能は沈滞しました。
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しかしながらその結果として、中世の面影をほぼそのまま残すことにもなりました。魔女狩りの記録も残っており、16世紀には34人の男女が魔法使いとされ、火あぶりで処刑されたそうです。
この時代に起きたネルトリンゲンの戦いを含む三十年戦争は、「最後の宗教戦争」または「最初の国際戦争」などと形容されています。
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レンガ色の街並みの中心に建っているのは、聖ゲオルク教会。
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教会の塔は「ダニエルの塔」と言い89mの高さがあります。350段の階段を使って展望台に上れるとのこと。
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街のどこからでも塔が見えます。
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もちろん塔に登れば街並みが一望。
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おっと、猫。
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雪に染まった冬の景色。
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1500万年前の隕石のクレーターの上に、中世ヨーロッパの雰囲気がそのまま残った街があるなんて、歴史のロマンを感じますね。
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Beautiful Bavarian Town of Nordlingen Built in a Meteorite Crater
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