なぜ?イギリスでは放送するのにアメリカでは放送されない自然番組のエピソード
映画やテレビ番組などは国境を渡ると、検閲や規制によって編集されることがあります。
イギリスBBCの自然ドキュメンタリー番組「ワイルドライフ」の7エピソード中、アメリカでは1エピソードだけ放送されていないものがあるそうです。
なぜアメリカでは放送されないのでしょうか。海外で物議を醸していたテーマをご紹介します。
本家イギリスでは、もちろん視聴者は「ワイルドライフ」の7エピソード全てを見ることが出来ますが、シリーズの最後のエピソードは地球温暖化の危機についてを追ったドキュメンタリーとなっていたそうです。
BBCによると、他国の放送局が無視できるように、環境問題に関わる番組はオプション扱いとして外せるようにしてあるとのことです。
地球温暖化問題について疑問を抱く国では、それを省いて放送してよいとのスタンスで、海外の顧客が購入したいエピソードだけを買えるように販売しているとBBCは述べています。
日本でも温暖化問題は、捏造データを取りざたされるなど、環境ビジネスではないかとの疑問や批判されることもあるだけに、どの主張が正しいのか判断に迷うところではないでしょうか。
他国ではどんな反応がみられるのか、海外サイトに寄せられていたコメントの一部をご紹介します。
・かわいそうなアメリカ人たち。もう本当に希望がないな。
・悲しいことに、彼らのせいで我々にもない。
・今年9月に発表された世論調査によると、83%のアメリカ人が気候変動を信じている。そして71%が次の大統領選で優先されるべきと思っているようだ。むしろ一番最近のイギリスの世論調査(2010年)では71%しか気候変動について信じていない。ということはBBCが他国向けに最後のエピソードを省いたのは自分の国が疑問視しているのを反映させた結果ではないだろうか。
・71%なら悪くないなと思いそうだが、ところがそれは91%から落ちてきた数字だという記事を見た…。
・アメリカの視聴者はみんながデイビッド・アッテンボロー(番組のナレーター)のバージョンの方がアメリカ版の吹き替えより好きだぞ。なのでオレはダウンロードするかBBC版を買うことにしよう。エピソードを省くなんて残念だ。
・え?待ってくれよ。アッテンボローの声が吹き替えられてるっていうのか?
・そうだよオプラにね。
・アッテンボローが85歳なんて信じられない。
・デイビッド・アッテンボローを検閲するなんて、どうやら真剣に国がおかしいようだ。
・BBCは世界的にも優良なメディアと言える。WEBサイトはよくデザインされている上に、ユーザーにも優しい。いくつかのドキュメンタリーは驚きであるし、全てに広告がない。政治的な押し付けもしないし、全体にいい出来だ。
実際には検閲されたというより、売れるようにとオプションという形にして販売のようですが、少なくともアメリカでは温暖化問題が売れないと判断されているようです。
イギリスでも徐々に気候変動を支持する人は減少しているようですが、さて、温暖化問題の真実はどこにあるのでしょうか。
The episode of Frozen Planet viewers in the US won't see.
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