放射線が健康を脅かすことから、空港の人体へのX線検査をEUが禁止に
空の旅を安全なものにするため、導入されている持ち物検査。
9・11のテロ事件以降、より検査が強化され、持ち物のX線検査だけでなく、人までもX線を通す空港が増えていました。
しかしながら放射線が健康を脅かすという理由から、EU(欧州連合)が人体へのX線使用を禁止したとのことです。
27カ国が加盟するEUでは、健康の安全を脅かすことのないようにと、今週月曜日に人体検査用のX線使用が禁止になりました。
アメリカではテロ事件から、テロリスト対策として空港での検査や取締りが厳重になりましたが、X線スキャナ等の使用に関してプライバシーの問題など賛否両論の声が上がっていました。
(参照:服が透け透け丸見えに…空港に最新のX線セキュリティ)
イギリスの空港でも使用されていますが、金属などの警告があった場合の二次的検査として利用可となっていたそうです。
この決定に対しての、海外サイトの反応をご紹介します。
・EUえらいぞ、なかなかの勇気だ。
・X線のメーカーがアメリカ企業である可能性が高いんだろう。
・可能性が高いんじゃない。そうなんだ。
・お願いだから世界中で禁止してくれ。我々の検査の現状を見て、アメリカを笑いものしてくれ。
・スキャナを使っている本当の理由も忘れないようにしようぜ。元アメリカ合衆国・国土安全保障長官のマイケル・チャートフ氏の会社、ラスピカン"Raspican"は、ミラクルなことに彼が長官を辞めてこの会社を買った直後に、1億7300万ドルの契約を得たんだ。
・なぜみんなこのことをもっと言わないんだ?それが本当の理由だろう。誰も人の健康や空港の安全なんて気にしないさ、こんな大きな契約があるんなら。
・金?いったいどうやってそんなレーダーをパスしたんだ。金のために一体他にどんなことがされてるんだ?
・知らないやつがオレの持ち物のシルエットを見ることより、自分がガンになる可能性のほうが高い。
・カナダも同じ決定を下したよ。X線禁止だ。
・自分の許可なしに服の中を見られるなんて、納得いかない。
・あさましいアメリカは、マイルドな抗ヒスタミンを売るために何十年と検査を必要とするのに、ミリメーター・ウェーブX線検査機をほぼ何の試験もなしに取り入れている。
・テロリストのリスクはX線使用を正当化するには小さすぎる。単にコックピットにバリケードを用意すればほとんど解決する。それに爆弾の持込みは結局可能だと、どこかで読んだ覚えがある。
・今から200年後は、アメリカ人がみんなガンか放射能関連で死んで、フランスがやってきて、崩れた町を見ながらこう言うんだ。「TSA(米国運輸保安局)は本当に偉大なテロリストだったな」
ただしフランス語で言うのであろう。
空港の長い検査にはうんざりしますが、過剰ではないかとの反発も増えているようです。
テロ事件のショックが沈静化してきたのもあるでしょうが、原発事故によって放射線のリスクが注目されたことも影響しているのかもしれません。
EU has banned the use of X-ray body scanners in European airports
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