なぜ?エクアドルで巨大なベジータが燃やされる理由
エクアドルで巨大なベジータの人形が燃やされました。
……と言っても、別に現地でスーパーサイヤ人が憎まれているとか、そういうことではありません。
エクアドルには、新年を迎えたときにさまざまなキャラクターの人形を燃やして、旧年の厄払いをする風習があるそうです。
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現地の新聞より。“Ano viejo”(アニョビエホ)と呼ばれるこの風習は「旧年」を意味し、南米のエクアドル、コロンビア、ベネズエラなどの国でポピュラーな行事とのこと。
通常は木屑の入った等身大人形に、(嫌いな人などの)お面をつけて燃やすそうで、自分のお面をつけられたとしても文句は言えないそうです。
お祭り的に盛り上がるようで、大統領やアニメキャラのお面だとか、巨大なオブジェとか、悪ノリしたり大掛かりなものも目立つようです。
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まずは道路をふさぐほど大きな超人ハルク。
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人間もひとひねりのサイズ。ひん曲がった交通標識まで作る凝りよう。
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色の黒いこれは……。
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ソニックのようです。なんで青じゃないんだろう。
(2012/1/17)追記:シャドウ・ザ・ヘッジホッグというソニック・ザ・ヘッジホッグに出てくる黒いキャラクターとのことです。教えてくださった方、ありがとうございます。
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こちらは面長の顔ですが、M字になった富士額からあの人だってわかりますね。
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そう、ベジータです。アニメ版のスーパーサイヤ人4がモデルのようです。
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残念ながら写真は大晦日の前のようで、まだ製作中の体。燃えているところも見たかった。
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アメコミっぽいキャラクター。
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こんなにでかかったとは…。
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これだけ大きいと足場を作るのも本格的。
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燃える構造のためもあってか、製作過程だといかにもハリボテといった感じ。
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トランスフォーマーかな?
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ゾンビ。ゲームキャラ?
(2012/1/21)追記:バイオハサード3の追跡者(ネメシス)だそうです。教えてくださった方ありがとうございます。
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住宅地に見上げるほどのキャラクターがいるのは迫力あります。
エクアドルはカトリックが8割を占める国だそうですが、クリスマスよりもこちらの方が力を入れているんじゃないかって言うほどのパワーを感じますね。
以下、周辺国も含めた“Ano viejo”の、過去の面白い人形を紹介します。
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通りはパレード状態。スーパーマンと思いきやマークは「R」。きっと有名人に置き換えられているのだと思います。
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本来は人形につける仮面でコスプレ。
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巨大なバズ・ライトイヤー(トイストーリー)。
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忍者ハットリくん。南米でも放映してるのかも。
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牛の乳に吸い付く人々。
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マイケル・ジャクソンとその他諸々。
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軍隊。
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ロックマンがたくさん。
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一緒に決めポーズをとる子供。
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ファンタスティック4&スパイダーマン&バットマン。売り物なので量産されています。
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そして新年を迎えると、庭や広場で燃やされます。
これだけたくさん燃やされると火事にならないか心配。以前は人形の中に爆竹をつめたりしたそうですが、けが人が出るなどして禁止になったとのこと。
燃やして厄払いというのは、日本の風習とも近いものがありますね。
anos viejos fired - Flickr: Creative Commons-licensed
New Year's Eve in Ecuador Means You Can Set Your Favorite Characters on Fire
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