ガンの原因の4割までが生活スタイルによるものだと判明
21世紀になっても、日本人の死因のトップはガンです。
ひと言にガンと言っても原因や症状もさまざまですが、イギリスの研究でガン患者の原因の40%以上は、生活スタイルによるものだということがわかったようです。
イギリスのガン患者の調査結果であることから、必ずしも日本と同様であるかはわかりませんが、先進国の傾向としては参考になると思われます。
ガンは一般に遺伝の影響や運の要素も大きいと思われていますが、実際には40%までが生活習慣によるものであると、英医学誌“British Journal of Cancer”に発表されました。
それによると、イギリスでは生活スタイルによって発症するガン患者が毎年13万4千人ほどおり、そのうち10万人が喫煙、食事、アルコール、肥満が大いに関係しているとのことです。
また、25人に1人は化学物質やアスベストなどに密接に関わる職業から発症するガンだそうです。
ただし、もちろん全てが生活スタイルからくるガンではなく、例えば膀胱ガンなどは生活スタイルとはほとんど関連がないようです。
ライフスタイルとガンについての関係では、喫煙と肺ガンなどは取りざたされることが多いため良く知られていることですが、その他の生活スタイルとガンについては一般に理解が薄いものが多いようです。
例えば食道ガンの2分の1は果物や野菜不足が原因となっており、5分の1はアルコールが原因です。また、胃ガンの5分の1は塩分の取りすぎからくると報告されています。喉頭ガンや口内のガンについては、ほぼ全てがライフスタイルの選択によるとの結果が出たようです。
ガンのリスク要因は男女で若干異なりますが、男女とも喫煙が第1位です。
その他、男性は食事の偏りや仕事によるものが問題となっており、女性は肥満や感染がガンの大きなリスクとなっています。
男性
女性
食事の偏りでは、野菜・果物の不足のほかに、肉の食べすぎ、繊維質の不足、塩分の取りすぎなどがあります。
生活環境はイギリスと日本で違うことから、必ずしも同じことが当てはまるとは限りませんが、一般に思われている以上にガンのリスクはライフスタイルと関係が深いようです。
健康のために、ぜひ生活を仕方を見直してみてはいかがでしょうか。