天地創造かビッグバンか?アメリカの結果に他の先進国「…おい!」
宇宙はどんな風に始まったのか。
実際のところ誰かが行って見てきたわけではなく、今のところ確める術はないので、何を支持するかは個人の考え方や信仰によって決定されます。
「神による天地創造だと思うか?」
「あるいはビッグバンだと思うか?」
という2択アンケートが世界各国で行われました。
すると興味深いことに、先進国の中でアメリカだけがユニークな結果となったようです。
青は「神の天地創造」を信じる率、緑は「ビッグバン理論」を信じる率です。
先進国では、「神の天地創造」はおおむね2〜3割程度の支持率に留まる中、アメリカだけが突出して58%と過半を超えています。
以下のサイトを見ると、北欧の国ではさらに顕著で「ビッグバン理論」の支持が9割以上を占めていました。
Who/what created the world God or Big Bang?
さて、先進国の中でアメリカだけが特異に感じられるこの結果に対し、海外サイトではさまざまな意見で沸いていました。
コメントを抜粋してご紹介します。
・すまない、我々は悲惨なほど不適当な教育システムになっており、今努力しているところだ。だが他のいろんな国を侵略もせねばならず、このような小さなことはすり抜けてしまうんだ。
・銀行システムも悪いと思うよ。
・それは傷口に塩を塗る行為だ。
・教育システムというより両親だろう。
・1番の問題は科学の教師の多くが、科学を信じていないこと(ソース:自分が生徒だったときの記憶や、自分の同僚が先生になった)。大勢の教師が進化論を教えるときに、「信じてはいないが教えることが必須なので」と前置きをする。子供らに科学を誤解させ疑問を抱かせている。科学を理解しないやつらが教えているんだ。
・ひでぇ、オレはもうデンマーク(創造論支持9%)に引っ越す。誰かついてくる?
・スウェーデン(創造論支持6%)はブロンド女性がたくさんいて、神を信じない人がたくさんいる。皮肉なことに、それはオレにとっての天国だ。
・僕はオーストラリら人だが、32%という数字を謝るよ。
・カナダ(創造論支持32%)よ、もっとがんばってくれ、もっとがんばれるだろう。
・コメントの中に「なんで巨大な爆発が山や水を作るんだ」「爆発で神が創ったものが作れるわけがない」なんてのがあった。彼らの科学理解の乏しさにものすごい不安を覚える。もちろんそれらは、ほぼアメリカからのコメントだ。
・くそっ、またオレら(デンマーク)はアイスランドとスウェーデンに負けた。だがドイツとノルウェーとフィンランドに勝ったのはよかった。
・学校で進化論なんて教えてもらったことがないぞ。理科の教師全員がそのトピックを避けていたし、ひとりは「それは間違いなので教えるべきじゃない」と言った。生徒も全員が賛成していた。みんなそろって「サルだったわけじゃない」とか言うわけだ。なので自分は独学で学んだ。それと、とても頭脳明晰でも進化論を否定する友人がいる。地元の連中は自分とは異なる思想に対して驚くほど拒否感を持つんだ。
・自分も進化論を教えられたことがない。どっちかっていうと論議を避けるために、科学の授業でダーウィンや進化論については言及しないといった具合さ。知性的な友人は結構いるが、宗教や迷信についての衝突があると彼らの理論や証拠はドアの外に放り出され、「信仰」によって完全支配されることを知っている。
・高校の生物教師は進化論を支持していた。そして教える前にはこう言った。
「これは君たちの幾人かにとっては、かなり反感を買うテーマであることは理解しています。だけど私は気にしません。これは科学の授業であり、今からこれを教えます。ここは神学の授業ではないので宗教上の討論はしません。私は普遍的な真実について述べるだけであって、あなたがたの気分を害しないために嘘を言うつもりはありません。これを学びたくないと言うのであれば、出て行ってもらってかまいません。このクラスに出席しないという許可も与えます。ただし出席しない場合は成績は今学期はゼロです。無知でいることがそんなに重要だというなら、ドアはあちらです。来年会いましょう」
その先生が好きだった。
進化論を支持しない教師は日本ではめったにいないので、アメリカのこの実態を意外に感じるかもしれません。
国ごとの比較をすると、いろんな側面が見えてきて興味深いのではないでしょうか。