南極探検にあわてて出発した船、修理工を降ろすのを忘れて連れ出し強制参加させる
人間あわてるとロクなことになりません。忘れ物をしたり大事なことがないがしろにされたりと、その影響は大きなものとなります。
南極探検の一行があわてて出港してしまったため、船を修理をしていた男性まで連れて行かされたというニュースがありました。
無理やり南極冒険の旅に参加させられてしまったのは、ニュージーランド人の船の修理工で、ノルウェー船の修理を依頼されていました。
ところが、船長のJarleAndhoy氏(34歳)が率いるその船はいわく付きで、ニュージーランド政府から強制送還を命じられる寸前に無許可のまま急いで出港、なんと修理工を乗せたまま帆走してしまったのです。
もともとAndhoy 氏は1年前にも同じように南極探検を目指し、その時はひどい嵐に見舞われて船は沈没、乗組員の3人が死亡する惨事となりました。
当時、救助隊を派遣したニュージーランド当局では、同じことを繰り返そうとするこの探検に怒りを示し、現在船の位置を突き止めようと躍起になっているようです。
船長はノルウェーの公共ラジオから、「修理工の参加は計画になかったこと」、「しかしながら探検は予定通り行うこと」などを表明しています。
船は位置確認のビーコンを備えておらず、救助隊を危険にさらすわけにいかないとして、オーストラリア外務省がノルウェー政府に対して、強制参加させられてしまった男性を憂慮する声明を伝えています。
計画外であったにせよ、無理やり参加させられた男性は一種の誘拐や拉致ともとれ、前年に死亡事故を引き起こし、救助隊を派遣させながらも懲りていない船長一行の行動は、いくらなんでも身勝手過ぎるのではないでしょうか。
Anchor repair man accidentally joins South Pole expedition