イギリス政府「有給休暇中に病気になったら、会社負担で延長することを義務化するよ」
日本には「有給休暇なんて行使できるだけでもうらやましい」なんて人が多いようですが、国によって、その長さもとりかたも大きく異なります。
さて、イギリスでは今年末に新しい雇用ルールを導入すると、ビジネス大臣が発表しました。
その内容は、「もし有給休暇中に病気になったなら、その分の休暇を追加できる」というものです。
出産休暇や育児休暇と同様に、病気で休むことも別枠であるというのが理由で、雇用主がその分を負担することになります。
もちろん掛かり付けの医師や病院による診断書を提出しなければなりませんが、この改正によって雇用側の負担増が年間1億ポンド(約130憶円)にも及ぶため、反発する声も上がっています。
現在イギリスでも経済復興に力を入れている最中ですが、労働者たちが権利を悪用するのではないか、そして中小企業の足を引っ張ることにつながりはしないかと懸念されています。
病気は気を付けていても掛かることがありますが、健康管理を誰の責任にするかについては、国によってまちまちのようです。
今後も議論が続きそうではありますが、高熱を出しても会社を休まない人がいる日本とは、ずいぶんと次元が違うなと思わされるニュースではあります。
Employees to get extra time off in the event of illness while on holiday