ぶつからないかギリギリ…ギリシャの「コリントス運河」を船が通過する写真いろいろ
エーゲ海とイオニア海(コリンティアコス湾)を結ぶ、ギリシャのコリントス運河は1893年に完成しました。
全長は6kmを超えますが幅は25m未満と狭く、少し大きな船が通ると岩壁にぶつからないか不安になるほどです。
ギリギリの写真をご覧ください。
コリントス運河が位置するのは首都アテネの西約80km、ペロポネソス半島の根元。
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全長6343m、運河の幅は水面部で24.6m、河底部で21m、深さは8mで、水位が一定のため水門などはないとのことです。
大きな船を牽引している様子。
わずかの操舵ミスでも、ぶつかってしまいそうです。
この写真だけ見たら、岩場にはまって座礁してるようにしか見えませんよね…。
この運河が完成したことにより、ペロポネソス半島の迂回ルートより航路が400kmほど短縮しています。
ただし、やはり幅が狭いことから貨物船は通れず、現在では主に観光船が利用しているとのこと。年間1万1千隻あまりの船がこの運河を往来しているそうです。
こちらは遊覧している船から見たところ。
少し荒れた地形も。
途中にかかる鉄道橋は、長さ約33m、標高60m、桁下は52mあるそうです。
100年以上も前に、よくぞこれだけ一直線に削りとったものです。
この運河の構想自体は紀元前からあり、マケドニア王を始め、過去に何度も時の支配者が試み、挫折してきた歴史を持っています。
キリスト教徒を迫害した暴君として知られるローマ皇帝ネロは、6000人の奴隷を動員して3.3kmまで堀り進めるも、反乱によって自殺したことで中止されました。
Great Pictures of Corinth Channel