「ロミオとジュリエット」がロマンチックなラブストーリーだと思う人は、これを見てほしい
もっとも有名な恋愛ストーリーの古典、「ロミオとジュリエット」。
イギリスの巨匠シェークスピアによって描かれたふたりの関係は、ロマンチックな悲劇として誰もが知るところです。
しかしながら、海外のフェイスブックにこの認識に待ったをかけるメッセージが投稿され、話題を呼んでいました。
投稿されたのは、以下の内容です。
「ロミオとジュリエットをロマンチックなラブストーリーだと思っている人々へ:
これは13歳と17歳のふたりが、たった3日間続いた関係であり、6人もの死をもたらしたお話です。
本を実際に読んだ者より」
現代に置き換えると、なんと高校2年生と中学1年生!
ふたりの年齢や死者の数に注視すると、ロマンチックな恋愛物語がなんだかイケないお話に思えてくるから不思議です。
話を作られたときの時代考証を鑑みると、現代をそのまま当てはめてしまうのは少々ナンセンスではありますが……。
中学1年生の女の子が「おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの」と言ってるのだと思うと、いまひとつセリフに重みを感じにくいのは致し方ないところです。
この投稿に対し多くの反応がありましたので、一部ご紹介します。
・ロミオは最初は他の女の子を気にしたことから、単に女好きなだけじゃないかって思う。一途で情熱的な男の例ではない。
・シェークスピアはこの作品を通して若者の愚かさにフォーカスを当てているんだ。真の狙いは「ほら子供ってバカだろう」であって、「若い愛はなんてロマンチックですばらしいんだ」ではない。本来の作意を失ってしまったんだ。
・そうだ。本質的には若い愛の悲劇を風刺した文学なんだ。読んだ人はそこに気づいても、シェークスピアが故意にそうしたのではなく、ミスでそうなったと思いたがるんだ。
・話の中ではベンヴォーリオ(モンタギューの甥、ロミオの友人)が一番深いキャラクターだと思う。
・マキューシオ(ヴェローナ公の甥、ロミオの友人)が俺の一番お気に入りのキャラクターだな。
・大学の劇でベンヴォーリオを演じたところだ。彼がすることと言えば、人の火を消すことだけということに気づいた。そして後半は「なんてこった、俺は抜ける」と言うだけだ。
・まぁ悲劇だが、ある意味ダーク・コメディとも読める。むしろそういう目で読んでみてくれ。かなりおもしろい。そういう角度で作られた劇を見てみたい。シェークスピアの鋭い機知に富んだ内容がそこら中に散りばめられてあるから。
・しかも神父から薬を盗むとか…。
・ティーンエイジャーがどんなに真剣に愛を考えるかという、風刺じゃなかったっけ?
・バカなやつがロマンスだと称賛したんだ。シェークスピアはもっと良い劇を書いているが、ロミオとジュリエットが一番注目を浴びている。
・おい、ネタバレじゃないか。
解釈のしかたもいろいろとあるものですね。
名作であることは間違いないですし、もう一度オリジナルをしっかり読んでみるのも面白そうです。
So I saw this on Facebook the other day...
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