ひどさを実感「初心者のパソコン相談を、車に置き換えるとこうなる」
この20年くらいのパソコンの浸透率はすごいものがあります。
趣味に仕事に、コンピューターなしでは社会が成り立たなくなり、その重要性は車とそう変わらないレベルにまで達してきました。
その割りにコンピューター音痴のままの人も多く、とんちんかんなトラブル相談や修理相談があとを絶ちません。
そこで、「コンピューターの相談を、車の故障相談と対比させるとこうなる」という、面白い例えがありましたのでご紹介します。
まず自分が、工場に勤める自動車修理工だとします。
そしてごく平均的な客から、以下のような相談の電話が掛ってきたと想像してください。
客:「車が動かないんですが、すぐに修理して欲しいんです。緊急を要しています」
修:「わかりました。どんなトラブルでしょう?」
客:「わかりません。金曜日に車を使おうとしたら動きませんでした。もう月曜日で仕事にも行けません。すぐに直して欲しいんです」
修:「エンジンはかかりますか?その前に車には乗れそうですか?エンジンをかけようとすると何か音が鳴りますか?タイやは4つともありますか?」
客:「わかりません。そちらの言ってることの意味がわかりません。仕事に行こうとしたら動かないんです。すぐに直して欲しいんです。半年前にオイル交換してくれたので出来ますよね」
修:「……わかりました。お乗りになっている車種は何ですか?」
客:「わかりません。緑色のやつです。それって関係あります?」
修:「車の後ろを見てもらえますか。そこに文字とか数字が記載されているはずなので、それで車のモデルか製造元がわかるはずです」
客:「えっと、うちの車は『品川さ46-49』です」
修:「そうではなくて、それはナンバープレートです。こちらの記録によると、お客様は日産のスカイラインを所有してらっしゃるようです。車のキーにNISSANと書いてないか確認していただけますか?」
客:「キーにはLexusと書いてありますが、どう関係あるのかわかりません。このキーをもう何年も使っていて動いてますから。いったいうちの車に何をしたんです?」
実際のところ、初心者からPCトラブルで困ってると頼まれて、メーカーや機種を尋ねてみると、返ってくる答えは「XP」……と言ったケースはよくある話です。
パソコンの質問だとありふれたやり取りでも、車に置き換えてみると、その無茶さ加減が実感できますよね。
車の場合は免許が必要なこともあるかもしれませんが、自分の利用するコンピューターが何であるかくらいは、最低限知っておきたいものです。
併せてこちらもどうぞ。
「初心者おそるべし!」PCサポートが遭遇した珍質問いろいろ
The computers are these peoples primary tool, why is it okay for them to not know how it works?