密猟者を発見したら銃撃しても良いとの許可…インド
インドの山奥にはトラやゾウなどの野生動物が生息していますが、密猟があとを絶ちません。
これはもはや、絶滅危機にある動物を救うための密猟者との全面戦争であるとして、森林の警備員に対し「密猟者を見つけ次第、撃ってもよい」との許可が降りました。
それはつまり、仮に密猟者を撃ち殺す結果となっても、罪に問われないことを意味します。
密猟を防ぐための徹底ぶりは厳しく、森林のパトロール人員を増やし、密猟者や密輸者ついての情報提供者には、非公開の謝礼まで用意されるそうです。
現在、野生のトラは世界に3200頭ほどしかおらず、インドにはその半分が生息していると言われています。しかしながら密猟はあとを絶たず、トラの部位は中国でクスリとして高く売買されているのも問題になっています。
また、トラの生息地も25年前に比べ、半分にまで減っています。今年に入ってから14頭が密猟者に殺され、2011年全体よりも、すでに1頭多いそうです。殺されたうちの8頭は細かく切断された上に、頭や足などが失われていました。
ターゲットとなっているのはトラだけでなく、その他の野生動物も被害にあっているとのことです。
通常、森の警備隊と密猟者たちが遭遇することはないと言いますが、抑止力や新しい情報提供などにつながればと期待されています。
Indian state to let forest guards shoot poachers on sight