2012年05月27日 11:26

中絶手術に失敗して出産→ミスした医者に養育費の支払い命令…スペイン

 

妊婦
医者が訴えられるのは、医療ミスなどによる損害賠償が多いですが、スペインの裁判で、医者に養育費の支払いを命じる判決がありました。

その理由はなんと、医者のミスで中絶手術に失敗したことから、女性が出産することになったためと言うものです。

女性は中絶するつもりで、2010年の4月に産婦人科を訪れました。その時点では妊娠8週間でしたが、女性がよくわからない理由のまま中絶の処置に失敗したようです。

その3ヶ月後、女性は再び妊娠したと思い、中絶のためにクリニックを訪れると、超音波検査から妊娠5ヶ月であることがわかりました。

すでに法的に中絶の出来る14週間を越えていたことから、クリニックから中絶の処置を拒否されました。

クリニック側は、中絶費用にかかった320ポンド(約4万円)の払い戻しを申し入れ、さらにバルセロナで手術をしてくれるかもしれないと提案しましたが、そこでも拒否されたそうです。

その後、健康な男の赤ちゃんを出産した女性は、子供の養育費を求めて訴えました。

裁判所は、損害賠償として12万ポンド(約1500万円)、それとは別に、子供が26歳の誕生日を迎えるまでの養育費として、毎月978ユーロ(約10万円)を支払う判決を下しました。

現在、女性は赤ちゃんを産んだことを後悔していないと言い、かわいがっているようですが、中絶の失敗による損害賠償金が言い渡されたのは、スペインでは初めてのケースだということです。

医者は控訴するつもりとのことですが、状況が複雑なだけに、今後どういった判定が下されるのか気になるところではあります。

Spanish doctor ordered to pay for upkeep of child after failed abortion

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