世の女性にわかってほしい男の気持ち…と言うお話
ある晩、妻と寝室にいた。気持ちが高ぶった僕が手を伸ばそうとすると、彼女はこう言った。
「気分が乗らないわ。あなたに抱きしめていて欲しいの。あなたの男性としての欲求に応えるほど、私の気持ちはあなたとつながっていないのよ」
とまどいを隠せない僕の表情を見て、妻は続けた。
「私が寝室で何をしてあげるかではなく、ありのままの私を愛してはくれないの?」
こう言われてはどうすることも出来ず、何もないまま寝た。
翌日、妻と過ごすために休暇をとった。昼食を食べに行き、買い物に連れていくことにした。
一緒に買い物をしている途中、彼女はかなり値段の高そうな服をいくつも試着していた。どれを買うか決めかねている妻に「全部買うといいよ」と言うと、彼女は新しい服に合わせて新しい靴も欲しがった。「各服に合わせて靴も選ぶといい」と伝えた。
さらに妻は服に合わせてダイアモンドのイヤリングも選びはじめた。妻の興奮と言ったら普通ではない。ただし、妻がテニス・ブレスレットを欲しがったときには、「テニスもしないくせに僕を試しているのかな」と思った。
結論から言うと、「それもいいよ」と答えた。妻はもう興奮冷めやらぬ状態だ。
満足しきった彼女はこう言った。
「じゃあこれで全部よ。支払いをお願いね」
僕は答えた。
「ごめん、気分が乗らないんだ。君にそれらの物を抱きしめていて欲しい。君の女性としての買い物欲求に応えるほど、僕の経済状態は君とつながっていないんだよ」
アゴが外れそうにショックを受けた妻の顔を見て、さらに僕はこう続けた。
「君に何を買ってあげるかではなく、そのままのこの僕を愛してはくれないのかい?」
寝室予報:きっと今晩も何もないままでしょう。
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1. 世の女性にわかってほしい男の気持ち…と言うお話 [ 他力本願 ] 2012年06月11日 11:05
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