洪水で8歳の子供が排水溝に飲み込まれるも助かる…ミネソタ州
世界各地で天候不順の問題が起きていますが、アメリカ・ミネタソ州では洪水が起こり、水の勢いで川や排水溝などの流れが非常に強くなっていたとのことです。
そこで8歳の少年が排水溝に流されてしまったのですが、そこから1マイル(約1.6km)先の支流で浮かび上がっていたところを救助されました。
少年の家族はルイジアナ州からミネソタ州のプロクターという町に親戚を訪ねてきたと言い、そこは記録的な降水量があった町からわずか10数kmほどの距離しか離れていませんでした。
ただし滞在していた地域では洪水はなく、その日は雨も降らず地面も比較的乾燥していたことから、8歳のケニー君といとこは外に遊びに出ていたそうです。
ケニー君が大きな水たまりの横を通ろうとしたときに、体ごと落ちて飲みこまれてしまいました。
いとこの叫び声を聞きつけた母親のアンバーさんは、あわてて駆けつけ警察に通報。マンホールがないことを確認して水の中に入っていくと、水の流れがあることに気がつきました。
排水路がその下を通っており、豪雨による増水のために強い流れに変貌していたのです。
みんなで協力してマンホールなどを開けるなどして懸命に捜索しましたが、どこにもケニー君の姿はなく、アンバーさんは半狂乱になったそうです。
ところが20分ほどしてから、警察からケニーという名前の男の子を発見したと連絡が入りました。警察の車で向かったのは1マイル(約1.6km)ほど離れた場所。
家の中にいたゴードン・マーシャルさんによると、叫び声が聞こえてたので外に出てみたら、小さな子供が頭から血を流しているのを見つけたそうです。呆然としているケニー君に、「大丈夫かい?ここがどこかわかるかい?」と尋ねても、ケニー君はただ泣き叫んでいたと言います。
警察に連絡してから頭の傷のケアをしてあげ、警察と母親が来るまで毛布にくるまらせていたとのこと。
息子と対面したときには奇跡だと思ったアンバーさん。ホッとしている今は夢のようだと語っています。
1マイルもの距離を流されましたが、打ち身や切り傷があるものの大きなケガもなく、無事で何よりでした。
直接洪水の被害がなかったとしても、近隣で被害があったときは油断はできないと思い知らされますね。
Boy survives harrowing mile-long ride in storm drain during floods