「えっ、15歳の美少女?」幸運を呼ぶカエルがもたらした結末…と言うお話
その日、仕事が休みだった僕はゴルフに出かけた。
あれは2番ホールだっただろうか。グリーンの横に1匹のカエルがいた。気にもせずボールを打とうとしたら声が聞こえてきた。
「ケロッ、9番アイアン!」
辺りを見まわしても誰もいない。でも、確かに聞こえたはずだ。
「ケロケロッ、9番アイアン!」
信じられない気持ちでカエルを見つめた。
よろしい、ならばカエルが正しくないことを証明してやろうじゃないか。
そして持っていたクラブをしまい、9番アイアンを握って打ってみた。するとボールは素晴らしい勢いで飛んで行き、カップからわずか25cmほどの位置に止まったんだ。
おいおい、冗談だろう?
「こいつはすごい。君は幸運のカエルにちがいない。そうだよな?」
「ケロッ、幸運のカエル!」
次のホールまでカエルを連れて行くことにした。
「さて、どう思う?」
「ケロッ、3番ウッド!」
3番ウッドで打ってみる。なんてこった、ホールインワンじゃないか!もう興奮で言葉にならなかった。今まで出したこともないようなスコアでゴルフを終えることになった。
「よし、次はどこへ?」
「ケロッ、ラスベガス!」
ラスベガスに向かいながら尋ねてみた。
「カエルよ、それから?」
「ケロッ、ルーレット!」
ルーレットのそばに来ると、また聞いてみた。
「何に賭けたらいいと思う?」
「ケロッ、3000ドルを6番に!」
万に1つの確率だと思ったが、ゴルフのこともあるし、どうなってもいいかと言う気持ちで賭けてみた。
気が付くと、テーブルの上は大金が山積みになっていた。ぼろ儲けした金でホテルで最も豪勢な部屋に予約を入れた。
カエルを座らせて、問いかけてみた。
「カエルよ、もう僕はどうやって君に恩を返せばいいのかな?こんなにお金を勝たせてくれて、感謝のしようもないんだ」
「ケロッ、キスして!」
今までしてくれたことを考えたら、これくらいどうってことはないと思えた。
キスすることにした。
するとどうだろう、信じられないことにカエルはとてもゴージャスな15歳の美少女に変身したんだ。
「裁判長、これがその少女が私の部屋にいる理由なんです」
教訓:人は無駄だとわかっても、努力することもある。
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