「動物救助で通報するのは控えて」悲鳴を上げるイギリス消防局
動物愛護精神が強いイギリスでは、動物救助のニュースは後を絶ちません。
しかしながら、あまりに多くの救助要請が消防にくることから本来の人命救助に支障が出ており、動物が何かにはさまったなどのトラブルでは、先にRSPCA(英国動物虐待防止協会)の方に連絡してほしいと訴えています。
イギリスでは動物救助で消防士が活躍することは珍しくないのですが、去年の動物救助だけで620件もあったとのこと。
その例として、
●屋根に登ったイグアナ
●鳥かごに挟まったオウム
●車いすに挟まった犬
●エクササイズマシーンから頭が抜けなくなった子犬
●ボンゴ・ドラムから頭が抜けなくなった子猫
●老人ホームに逃げ込んだヘビ
●トイレに入った2匹の犬
●煙突に入り込んだチンパンジー
●身体障害者用のエレベーターにはさまったハムスター
●リクライニングチェアにはさまった猫
……など、バラエティ豊かな内容となっています。
ロンドンの消防長官ロン・ドブソン氏は、「木に登った猫を助けるのは消防隊であるという古いイメージを拭い去るときがきた」と主張しており、隊員たちは、あくまで緊急時のために毎日の高度な訓練を受けていると述べています。
動物たちの救助に人手がとられることで、人命救助に間に合わない可能性を危惧しており、特に昨今の厳しい財政の中、動物救助に費用をかけすぎることを疑問視しているようです。
また、動物の大半は自力で降りてくることから、木に登った猫などは通報する前に24時間は待つようにとも呼びかけていました。
動物愛護の国ならではと言ったトラブルではありますが、年間に620件というのは多いですよね。
If you have a dog stuck in a wheelchair or a chimp trapped in a chimney do not call the fire brigade
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