「意外すぎる…!」山中教授とノーベル賞を共同受賞のガードン博士、高校時代の成績が話題を呼ぶ
iPS細胞研究で、めでたくノーベル医学生理学賞をした京都大学の山中伸弥教授。英国からはケンブリッジ大のジョン・ガードン教授(79歳)が共同受賞しました。
ガードン教授が高校生のときの科学の通知表が海外メディアに取り上げられ、大きな話題を呼んでいました。
通知表の所見だそうですが、1949年のものだけに印字もかなり古めかしくなっています。
書かれている内容は以下の通り:
「彼の学習は満足のいくものからほど遠く、人の話を聞かずに自分のやり方でやると主張しては何度もトラブルを起こしている。彼には科学者になるという考えがあるようだが、現在までの評価からするとかなり無謀であり、彼にとっても教える者にとっても単なる時間の無駄と言える。」
ひどい言われようです。
当時のイギリスは、教師がかなり厳しいことで知られていますが、それを考慮しても、まったく希望を抱けない酷評となっています。
ノーベル賞受賞者の意外な成績に、海外掲示板でも多くのコメントが寄せられていました。
●生徒の未来について、教師の予測がどれだけ正確であるかの調査結果があるなら知りたいものだ。
●ただしこの例で言うと、この通知表からノーベル賞受賞までの間には、ほぼ人生分(63年)の期間があったので、16歳当時のジョン・ガードンには科学の適性は見られなかったかもしれない。一方で適性があったかどうかにかかわらず、ジョン・ガードンの科学における情熱は記すべきだった。
●高校の教師は、人生において最高にも最悪にも影響しうる。自分は20代になってようやくあのバカ教師に踏みつぶされた影響を乗り越えることが出来た。今の僕が成功しているのは彼らの残酷さのおかげだと言いたいくらいさ。(ノーベル賞は授与してないけどね)
●もしうちの娘がそんな通知表の所見を持って帰ってきたら、アイスクリームでも食べに出かける。
●自分の(私立の)数学教師はひどく悪意のあるやつだった。ある日シャーペンの芯を床に落としたら、彼女はそれを踏みつけて粉々にし、僕に「全部拾いなさい」と命じた。授業に行くだけで気分が悪く、毎年ほぼ落第だった。高校に行っても代数はほとんど出来なかった。そこから数年経つ今、数学をかなり使うコンサルタントをしていて人間計算機のようだ。大学では堅い文学はしないことに決めた。自分で計算や会計、経済、統計を独学した。
●おい、先生、子供をそっとしてあげてくれ。
●こういう「アインシュタインは学校では出来が良くなかった」的なことは、あまり好きじゃない。理由は他の99.9999%のみんなが「最低でも良いんだ」という考えを強化するだけだからだ。こうした人々は特別な例外に過ぎず、何もみんなが次のアインシュタインというわけではない。ちゃんと学校に行こう。
●しかもアインシュタインは学校で落第していたわけではなかった。
●どんなレベルの子供でも、両親の良い教育が重要ということでないかな。
●本題からそれるかもしれないが、高校教師がこんな正直に生徒の所見を書けることはないよ。彼の能力からするとこれは間違いだったわけだが、どちらにしても大勢の生徒全員にゴールドメダルを与える方がより危険だと感じる。証明できないけど自分が読んだ記事では、国際的な数学の評価についてアメリカ人が1位だった唯一のカテゴリーは「自信」だった。
(参照:アメリカ人は先進30カ国で数学25位、科学21位、ただし自信は1位)
●この所見が、博士のモチベーションを上げた1つの要因になったかもしれないといことも考慮すべき。
いろいろ意見は出ていましたが、ノーベル賞受賞につながったからこそ、この所見とのギャップが取りざたされるのでしょうね。