頭にはナイフや拳銃…ウクライナで軍用イルカの訓練が始まる
イルカは非常に賢く、訓練次第でいろんな芸ができることはよく知られています。
そのイルカを、ウクライナ海軍が軍事利用を目的としたトレーニングを開始したと、海外メディアが報じています。
訓練を施されている動物はイルカだけではありませんが、泳いで来る敵兵との戦闘や、水雷を感知させることなどの任務が含まれています。
現在10頭のイルカがウクライナ国家海洋水族館で特別な訓練を受けているほか、海底の感知など、さまざまな動物が利用されているとのことです。
最初に軍用として訓練された記録は1973年のソ連までさかのぼり、海に沈められた水雷などを感知・発見する他、頭部に固定された特殊なナイフや拳銃でダイバーを攻撃したり、頭に載せた爆発物を敵艦隊に埋め込んでくることまでトレーニングさせていました。
ソ連崩壊のあと、黒海艦隊はウクライナとロシア艦隊の2つに分かれ、イルカ訓練の管轄はウクライナの海軍に引き継がれています。
その後は訓練の成果が失われないように、ハンデキャップがある子供を手助けするなど、民用向けに平和利用されるようになりましたが、ふたたび戦闘用の訓練が復活することになりました。
今年に入ってからは、すでに水中の武器を探し出す練習まで行われ、成功していると発表されています。
米軍でも利用中の軍用イルカですが、当然こうした利用のしかたは批判の声も少なくないようです。
Ukraine brings back naval killer dolphins