異世界のような天然の彫刻…『死海』から生み出された「塩の結晶」いろいろ
アラビア半島にある「死海」は、塩分濃度が海水の10倍(30%)近くもあり、その名の通り生物が生息するには不向きな環境です。
水深の浅い場所は塩の結晶が付着しやすく、まるで彫刻のような造形を生み出すことがあるとのこと。
死海からの天然のアートをご覧ください。
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死海と言えば、塩分濃度の高さによる高い浮力で有名ですよね。一度こんな風に浮かんでみたいと思う人も多いと思います。
しかしながら濃い塩分は、浸透圧の関係で体の水分が奪われ、20分も泳ぐだけで脱水症状におちいる危険があるそうです。(ナメクジに塩と同じ理屈)
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死海は世界で最も低い場所で、海から流入する川はあっても出ていく川がないことから、塩分が蓄積されていきました。
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浅瀬の岩に付着した塩の結晶。
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場所によっては、このように塩の結晶がびっしり。
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冬場の凍りついた海みたいですね。
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つららそっくり。
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かろうじて群生している植物でしょうか。
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鍾乳洞みたいな結晶。
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サンゴのような丸みを帯びたもの。
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逆に鋭利な形状のものもあります。
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ハスの葉みたいな結晶。
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縦長のキノコみたい。
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こちらは巨大なキノコ。
死海文書など宗教的な結びつきも強い死海ですが、生物を寄せ付けない独特の景観には、人間が畏怖してしまう何かがあるのかもしれませんね。
Strange Salt Formations in the Dead Sea