これがヴァイキングの鍛冶技術…川底の材料から美しいナイフを作るまでの一部始終が話題に
日本でも独自に製鉄技術が発展していることから、刀鍛冶職人が日本刀を鍛えている姿はなじみ深いものがあります。
ヴァイキングの国であるフィンランドでも鍛冶文化はあちこちに残っているそうですが、なんと川底から拾った材料でナイフを作っている人が現れ、大きな話題を呼んでいました。
驚きの製造過程をご覧ください。
まずは原材料の発掘から。ん?川?
川底からすくって採れるのは鉱石の塊。普通はこれでどうにかしようとは思わないのですが。
まずは鉱石を熱します。
熱することにより水分が抜け、砕けやすくなります。これで4kg相当。
溶かすのに必要な鉄の鉱石、石灰、木炭。
炉は、ほとんどを石鹸石と粘土で組み立てたもの。
そして溶かします。分解したかまどに残っているのは鉱滓と鉄の塊。通常は鉱滓と鉄は別々に固まりますが、この時はなぜかいっしょに固まったそうです。
それを分けた図。左が鉄
そして鉄を横に切ります。
徐々にそれを平たくし、鍛接でつなげます。
鉄を折ったところ。折っては鍛接、折っては鍛接を何度も繰り返します。そうすることによって質が純粋になり、凝縮するのです。
のみを入れるところ。こうすることで折ることが出来ます。
刃が形になっていき…そして見事なナイフが現れました。
所要時間、3日。
写真だけ見ていると、なんだかゴミをすくって熱しているうちに、すばらしいナイフが現れたかのようなシンプルさに感じますが、もちろん相当な時間や技術、労力が掛っています。
何とも豪快ですが、現地調達したもので鍛冶をするのは、船でヨーロッパ中を移動したヴァイキング文化ならではという気がしますね。
まだまだ鍛冶文化が残っているというフィンランド。ヴァイキングの剣を作る動画は以下をご覧ください。
viking sword - YouTube
Forging a knife blade from raw river ore