うつ病に効くバス停がスウェーデンに登場「ライト・セラピー」
落ち込んだときや、うつ状態のとき、さんさんと輝く日光に当たるのは効果的な治療のひとつです。
しかしながら、ろくに太陽の当たらない地域ではどうしたらいいのでしょうか。
ライトを当ててセラピーを施してくれるバス停が、スウェーデンに登場したようです。
これを提供しているのはスウェーデンのウメオと言う都市にあるエネルギー会社で、光線療法の光をバス停に設置したとのことです。
冬の北欧は日昇時間が大変短いことで知られていますが、人が日に当たる時間も少なくなり、住民も意気消沈しやすく、うつ病などの症状に悩まされる人が増えるそうです。
そこで、この1年で最も暗い時期にこそ、人々のことを気にかけているという意味も込めて、企業が市内26ものバス停留所にアンチSAD(Seasonal Affective Disorderの略で季節的情緒障害)と呼ばれる装置を設置することにしたのです。
ウメオはストックホルムからさらに500km北にあり、冬のこの時期(11月)は5時間ほどしか日が出ません。12月になるとさらに気温は下がり、日照時間は1時間減ります。まだ雪は降ってないので、その結果、町は一気に暗くなるのです。
太陽は午後2時にすでに暮れ始め、ビタミンDの欠乏が顕著となることから、光線を発して活気を与える方法が考え出されたそうです。
全て再生利用可能な太陽発電や風力発電が使われており、有害な紫外線などもフィルターしてあります。
ただし住民すべてに受け入れられているかについては、かなり強い光線を発することで、自転車や自動車の利用者からは「まぶしすぎる」とのクレームも上がっているとのこと。
これで憂鬱な気分が少しでも軽減されるならば、なかなか面白いアイデアだと思います。
Depressed Swedes get bus stop light therapy