冗談のような本当の話…空から落ちてきた10のすごいもの
空から落ちて来るものと言えば、人為的な事故などを除けば、普通は雨や雪など天候による自然の恵みくらいではあります。
まさかこんなものがと思える、実際に落ちてきたという変わった10の記録をご紹介します。
1. 「ホッジさんへの隕石激突」
1954年11月30日、アメリカのアラバマ州で数人の住人が、燃えているような何かが空から落ちてきたのを目撃しています。
人によっては爆発していたと証言していますが、それが落ちた先はアン・エリザベス・ホッジさんが昼寝をしていた居間で、8ポンド(4kg弱)ほどの隕石の一部が家の屋根に落ちて突き抜け、ラジオに当たり彼女の腰にぶつかったそうです。
幸い打撲だけで済みましたが、隕石がぶつかった最初の人間として記録されています。
2. グレート・ヤーマスで魚の雨
イギリスの気象庁によると、イングランド東部に位置するグレート・ヤーマスは、もっとも変わったものが空から落ちてくる地域だそうです。
北海に面することがその原因のひとつとなっており、海からの冷気と海岸の暖気が小さなトルネードを発生させ、海から魚などの生物を巻き上げるとのことです。
2002年には銀色の小さな魚が降ってくる珍事が起こり、魚は全部死んでいましたが新鮮だったそうです。
3. アメリカの3州にまたがる泥の雨
1902年4月11日にイリノイ州で巨大な砂塵嵐が発生しました。あまりに巨大で吹き飛ばされた結果、アメリカ東部のニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州とペンシルバニア州で雨雲とホイップされたようになり、泥のシャワーとなって注いだそうです。
実際に泥の雨が降っていたのは数分とされていますが、それでも大きく注目されることとなりました。
当時のタイム誌は、外にいた人々は一瞬で泥だらけになり、外に干されていた洗濯物も台無しになったと伝えています。
4. ケンタッキーの肉のシャワー
ケンタッキー州で農場を経営する農夫アラン・クラウチさんの妻は、1876年の良く晴れた金曜日に、庭で石っけんを作っていました。するといきなり空から肉の薄片が落ちてきたそうです。
当時の記録によると2人の男性が肉の味を確認し、羊肉か鹿肉であると語っていますが、その後科学者による検証により鹿肉であったことが解析されています。
化学専門のカステンバイン教授の執筆によると、近隣を飛んでいたハゲワシなどの食べ残しだろうというのが、もっともらしい推測とされています。
5. ロシアでルーブル硬貨の雨
1940年の6月16日にロシアの村に空から16世紀のものと思われる硬貨の雨が降ってきました。
この硬貨を調査した考古学者は、発見されずに埋められていた貴重なコレクションが、土壌の浸食などにより露出したあと、嵐により空に舞い上がったのではないかと見解を発表しています。
6.フランスでガマガエルの雨
1974年、フランスのLalainという村に150人のフランス兵が配備されていました。強い嵐から避けるために雨宿りする場所を探していたのですが、驚いたことに雨だけではなく、ガマガエルまで一緒に降ってきたのです。
帽子のつばなどにに落ちてきたカエルをよく調べてみると、まだ尾のついたものだったようです。意外にもカエルや魚の雨はよくあることで、科学的な説明もされています。
激しい暴風雨が水上を通るときに水ごと生物を雲に巻き上げてしまい、後に雨と一緒に落ちてくるのだそうです。
7. レイク・カウンティのキャンディ・シャワー
1857年の9月に2晩も、3〜6mmほど大きさの砂糖の結晶が降ってきたことが、カリフォルニアで1881年に発行された「ナパとレイク・カウンティの歴史」で公表されています。地域の女性たちはその結晶からシロップを作ったそうですが、雨になって降ってきたことの原因はわからずじまいとなっています。「スイートなお話」だったということでまとめられています。
8. 世界で1番大きな隕石
1976年3月18日、中国の北東部に落ちたこの巨大な隕石は真っ赤な火の玉となって落ちてきました。目撃者によると、地上に当たる前に爆発を起こし、3つくらいに分かれ地上にぶつかったそうです。その後、現場を調査したところ合計4トンの重さの11ほどの隕石が確認されました。現代発見された1番大きな隕石として吉林の博物館で展示されています。
9. サンルイスオビスポで鳥が落ちる
1976年11月26日、カリフォルニア州南部のサンルイスオビスポで、ハトや黒鳥など何百羽という大量の鳥の死骸が清掃員により発見されました。その2日後サンルイスオビスポの住民たちはばらばらと鳥の死骸が空から降ってくるのを目撃しています。大量死の直接の原因は毒物によるもので、後にカリフォルニア・ポリテクニック大学が鳥の数をコントロールするために近隣の野原に毒の入った穀類を巻いたことを認めました。400〜600羽の鳥が死んだそうです。
10. フロリダにゴルフボールの雨
1969年9月1日、フロリダ湾西部海岸のプンタゴルダで起きた嵐が通常と異なるのは、なんとゴルフボールがいっしょに降ってきたことです。溝や芝生や通りに何十個というゴルフボールが落ちてきたことをタイム誌も報告しています。
プンタゴルダではかなり頻繁に悪天候になると言い、ゴルフ場も近くにあることから、ゴルフボールがたくさん落ちた池を嵐がすくい上げ、雨として降らせたというのが1番理論的な説明であるという見方がありますが、当時は何の説明もなされないままだったとのことです。
以上10の空から落ちてきた変わったものでした。天候によって地上のものが空まですくい上げて、降ってくることに驚かされます。
隕石はともかく、さすがにカエルやゴルフボールが降ってきたら、傘では対処しきれそうにありませんね。
Fascinating Stories of Unusual Objects Falling From the Sky