世界にひとつ…手作りの本の作り方
電子本が増えたこともあり、昨今では紙の本がなかなか売れなくなってきましたが、紙の本には紙の本ならではの良さがありますよね。
製本作業のアートを勉強する海外の学生が、自作の本を作る過程を公開していました。
どんな風に本が作られていくのかご覧ください。
1.
紙の大きさは何でも構いません。ただし紙の繊維が常に上を向くように(本棚に立てたときのように)してください。写真の紙では短い方と繊維が直線に並んでいます。
2.
全ての紙を半分に折ります。
3.
4枚ずつ重ねます。
4.
重ねたものを一緒に置き、圧力をかけます。(24時間くらいが理想)
5.
折り目の背のところに鉛筆で線を引きます。線と線の間は等間隔にします。2本の近い線は1cmに設定しています。紙のサイズによって適宜替えてください。
6.
鉛筆で印を入れたところに針で内側から刺します。4枚ずつにしていますがこれ以上だと針が刺さりにくいためです。
7.
適当な長さ(かなりの長さが必要)の糸を取りワックスにくぐらせます。(ワックスにくぐらせることによって切れにくくします)
8.
1つ目、2つ目と穴に通していきます。
9.
波のように順番にくぐらせて、写真のような状態にします。
10.
次の4枚にも同じように糸を通します。
11.
本をしっかり固定させるために、縄の細いものか太いひもを通します。
12.
通すたびに糸を引っ張っておきます。
13.
3つめの束に通したあと、小さな結び目を作っておきます。
14.
こんな感じに。
15.
次へと進めますが、端っこは常に結んでおきます。
16.
中を開くと、こんな風になっていないといけません。
17.
そうやって針とひもを通しながら進めていきます。
18.
終わったあとは丸結びをしておきます。
19.
薄くのりを背の部分につけます。その後さらに24時間圧力をかけておきます。
20.
特別な紙か非常に薄い布を本の背に貼り付けます。
21.
表紙用に固いダンボールなどを2枚切りぬきます。面積は本より数ミリずつ大きいくらいにしましょう。このときもページ部分と同じように、紙の繊維が上を向いていなくてはいけません。
22.
カートンペーパーを切ります。サイズは本の後側とぴったり合わせます。そしてのり付けします。
23.
これはオプションですが、お好みでちょとしたバンドをつけておきます。
24.
固い表紙部分にのりを付けます。そして今のカートンペーパーの表を下に向けます。表紙とカートンの間は5ミリくらいに。
25.
お気に入りの柄の布地を切り、それは表紙より数センチ長くします。
26.
布にのり付けし、角を切って45度の角度が出来るように折ります。本の背の部分は折り曲げられないので切っておきます。
27.
重なっているページを中に加えて、のりで貼ります。
28.
拳で強く押さえつけて、しっかりくっつくようにします。
29.
それを両面から繰り返します。
30.
さらに重しをして24時間。
31.
こうして自作の本の出来上がり!
布の角は切りすぎないのがポイントだそうです。その他、糸にはデンタルフロスを使うのもいいそうです。
今の時代だからこそ、手作りの本も悪くないですよね。
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