とんがり屋根には歴史的な理由があった…イタリアの世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」
1996年に世界遺産に登録された、アルベロベッロのトゥルッリをご存知でしょうか。
初めて聞くと舌を噛みそうな名前ですが、アルベロベッロは南イタリアの街の名前で、トゥルッリはとんがり帽子のような屋根の住居を指しています。
こんな風にユニークな屋根の形となったのには、実は歴史的な理由があるのです。
アルベロベッロの街は、長靴のようなイタリア半島の、かかとの付け根のあたりに位置しています。
1.
現在この地域には1000軒ものトゥルッリがあり、世界中から年間100万人以上の観光客が訪れています。
2.
トゥルッリが最初に建てられたのは15世紀末。当時のナポリ王は屋根の数に応じて税金を徴収するよう伯爵に命じていました。すると伯爵は、家の数を少なくごまかすため、すぐに壊せる屋根を造らせたと言います。
3.
そのためトゥルッリの屋根は、平らな灰色の石を円錐形に積み上げているだけで、接着剤などは使われていません。(他にも近隣の国に攻め込まれたときに武器として使うためなど諸説あるとのこと)
4.
観光客の姿。
5.
玄関も廊下もない造りのため、店が軒先に出ているのも特徴。
6.
飾りかたひとつをとっても、オシャレなイタリアらしさが出ていますね。
7.
女の子までオシャレ。
8.
お土産にミニチュアも売っているようです。額縁には日本語の説明が。
9.
白壁に色鮮やかな花。
10.
青空に映えるマークのついた屋根。
11.
そして日が暮れてくると、さらに趣が。
12.
……そして夜。
13.
おとぎの国に迷い込んだような雰囲気です。
14.
店によってはきれいな電飾が。
15.
建物の中はこんな感じ。
16.
宿泊可能なトゥルッリもいくつかあるそうです。
17.
教会の中。
18.
古い車が実に似合います。
19.
世界遺産に選ばれるのも当然と思える独特の風景。
長期休暇でもとって、ゆっくりと街中を散策してみたいものですね。
Trulli of Alberobello - Flickr:Creative Commons-licensed
売り上げランキング: 126,084