脳の障害によって全てのものが逆さまに見える女性
目が見えるしくみは、光が瞳孔や水晶体を通って網膜が受け止めるのですが、この時点では上下左右が反転した映像になっています。
それを反転するよう脳が命令することで、われわれが普段見ている映像となっているとのことです。
セルビアには脳の障害から、生まれつき見えるものがすべて逆さまという女性がいるそうです。
セルビアの市議会の従業員であるボジャーナ・ダニロヴィックさん(28歳)は、生まれつき見えるものがすべて逆さまです。
そのために職場では180度反転させた画面を使い、家では家族が見る普通のテレビの上に逆さまに重ねられたテレビを見てリラックスしているのだそうです。
生まれつきこうであったことから、彼女はそれが普通と語っています。
非常にまれな症状であることから地元の医師は原因が特定できず、その後、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の専門医が彼女を診断しました。
その結果、空間を把握する機能である空間定位に問題があり、神経学的な症状ではないかと診断が下されています。視力側に問題があるのではなく、脳の方で変換してしまうのだろうということです。
また、逆さまにものを書くというケースは多くあったものの、彼女のようなケースは非常に珍しいそうです。
スマートフォンを逆さに持って操作するボジャーナさん。
生まれつきということで慣れているのかもしれませんが、想像するだけでもとても落ち着そうにありません。
映像は以下よりどうぞ。
Bojana Danilovic tamil kathir - YouTube
Rare brain condition leaves woman seeing upside down