2013年03月27日 18:40

「日本近海に高濃度レアアースを発見、中国の独占をぶち壊す?」の報道に海外の反応は…

 

レアアース
ほぼ中国の独占とされてきた、ハイテク機器などに利用されるレアアース(希土類)ですが、今月になって「南鳥島沖に高濃度レアアースが眠っていることが分かった」と発表されました。

このニュースに海外メディアが「日本が中国の独占を打ち壊す」と報じたことから、海外掲示板でも盛り上がりをみせています。

Japan breaks China's stranglehold on rare metals with sea-mud bonanza - Telegraph

レアアースは中国が97%の供給を行っているのですが、iPad、プラズマテレビ、レーザーなどのハイテク製品だけでなく、ハイブリッド車のモーターやサテライト、アビオニクス、ナイトビジョン装置など幅広く利用されています。

ところが2009年に中国が輸出の制限をしたために、米国やヨーロッパではそれを不服とする申し立てを世界貿易機関(WTO)に提出しました。

そして今月、日本の海洋研究開発機構と東京大学の研究チームが、南鳥島沖の海底の泥に最高で中国鉱山の30倍超の高濃度のレアアースを確認したと発表。

これを受け、海外メディアは「今後、技術・コスト面で採取が上手く進めば、中国の独占を断ち切ることになる」と報じています。

このニュースに対する、海外掲示板の反応をご紹介します。

●中国が値段を下げるしかなくなるね。そうすればハイテク産業のコストも下がる。

●自分が思うに、中国が日本をいじめる策略を増やすのではないかと思われる。そうして中国と手を組まされるのでは。

●良かったのは、発見された場所が反対側だったことだ。中国側なら永遠に攻撃的な占領をしてくるに違いないからね。

●日本は中国のいじめに屈しないさ。ありがたいことにアメリカと強い同盟を結んでいるからね。それに日本の経済がもう20年も期待より低かったことや、ハイテク製品の輸出に頼っていたことを考慮すると、これは日本にとって大きな恵みだ。

●日本はやっと自然の資源が出来たのか。次はオーストラリアで毒性のない動物を見つけるってことだな。

●↑日本は昔から結構な量の貴重な金属資源があったよ。しかしながら鉄や石炭、原油というような、特別に役立つ資源には欠けていた。日本は山地の多い地形のために水の供給に事欠かない。これは将来的に見ると、他の国に比べて大きな強みである。

●これが本当ならチンギスハーンが攻撃するよりも前に、攻撃しとかないといけないのか。

●ちなみにさらに正確にまとめると、レアアースは世界各地で見つけることができる。中国が競争力によって市場価格を下げるまでは、いくつか操業していた鉱業場もあった。ほとんどの鉱業場を倒産させたあと、中国は輸出を制限して独占的地位を手に入れた。日本はこの試掘を3〜4年前にしていたが採取はしていなかった。オーストラリアの会社がマレーシアに開業し、米国とアイスランドも開業する話が出ている。

●中国が独占できるのも、これに伴うひどい公害を無視することを選択できるからだろう。よそでもレアアースは取れるが、中国は環境を考えすにすむので安く採取出来るんだ。

●重要なポイントをミスってると思うんだが、中国の独占は本当の独占ではない。米国も希少金属を蓄えている。しかしながらその他の鉱業は中国が市場に参入したために利益が出なくなってしまった。つまりは隅に追い詰められた市場で、中国は生産や輸出に制限をかけて、電子機器製造業者が中国に来るように仕向けているんだ。
昨今の制限のせいで多くの国々がまた鉱業を再開しはじめた。ただ、問題は需要に供給が追いつくまでに時間がかかることだ。それも鉱業場が再開すると決定してからの話だ。誰も元の安い価格に戻って欲しくはないし、その間に電子機器製造業者は厳しい決断を迫られる。中国に渡るべきかどうかのね。
トリウムを含まない広大な調達ができるというのは、日本のとって経済的奇跡だろう。

●日本は中国のものだと中国が言い出すまで…3…2…

コストや技術開発など、さまざまな事情や情勢があるので期待通りに行くかはわかりませんが、海外でも日本の新資源に注目が集まっているのは確かなようです。

Japan breaks China's monopoly on rare metals with discovery of vast reserves/a>

王様の速読術
斉藤 英治
売り上げランキング: 9 位

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見 TB
 
コメント欄を表示する(10)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
トラックバックURL
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。