読んだ人に10万円の賞金…いったい規約を読む人はどれだけいるのかソフトウェア会社が実験
何を購入しても昨今は規約や約款などが付いてきます。
取引や使用条件などの概要が小さな文字でびっしりと書かれていることから、ほとんどの人が詳細を読まないのが実情です。
そこでとある海外のソフトウェア会社が、実際に規約を読む人がいるかどうかを、1000ドル(10万円弱)の賞金を規約の文章の中に含ませてテストしてみたそうです。
やはり実際に読む人はなかなかいないようで、その賞金1000ドルを要求する連絡があったのは、発売から5ヶ月も経ってからで、3000本以上ソフトが売れた後だったそうです。
規約を読むだけで1000ドルの賞金という事実がすごいのか、ほとんど誰も読まないという事実がすごいのかというところですが、それ以来、どれだけエンドユーザーが規約や約款に目を通すかの実験はいろんな形で行われているようです。
このテストに対し、実際に規約を読んでいるのかどうかの意見が、海外掲示板でも交わされていました。
●残念な真実だけど、こういうことがあってもまだ自分は読まないね……。
●規約のいくつかはかなりクレイジーだぞ。
「この製品を無期限で、核兵器、ミサイル、化学兵器、バイオ兵器などの製造、デザイン、開発を含むアメリカ合衆国の法に違反する目的で使用しないことに同意します」
iTunesの規約より
Apple - Legal - Licensed Application End User License Agreement
●もうすぐAppleは北朝鮮を訴えるな。
●「残念だな。 アメリカ合衆国の法律はこの地まで適用できないんだ。なのでわれわれは核ミサイルを作り続ける!」
●3000人のうち1人読んだってのを聞いて、すごい率だと思った。
●うちのクレイジーな叔母は、全ての言語でとりあえず読む。
●うちの父はオプションさえあればいちいち印刷してる。
●多分これから CTRL+F を押して賞品のキーワードを探すよ。でも多分読まない。
●2秒を使って下までスクロールするのさえイヤだ。すぐに同意ボタンを押してる。
●よく似たようなことを自分の会社でもしたよ。情報掲示板の下に1ドルを貼り付けて、「もしこれを読んだら下にある1ドルをお持ち帰りください」としたけど、誰も持って帰らなかった。
●えっと、今から規約読み直してくる。では6ヶ月後までさようなら。
●↑それは過小に見積もりすぎだ。多分iTuneの規約だと9年はかかる。
●そして読み終わった頃に別のバージョンを出すんだよ。
●読んだとして同意出来なかったらどうするんだ。ソフトウェアを返品くらいしかないが、それが簡単じゃない。
実際に読んでいるという人はほぼいませんでしたが、確かにあの小さな文字を読むのは気が重くなる作業ですよね。
それ以前に、取説さえ目を通していないことの方が多いかもしれません。
TIL a software company buried a $1,000 prize deep in its Terms of Service